三日前の事。
夜中にパトカーの大合唱で起こされる。
どこを通っているのか知らないが、尋常じゃない数のパトカーがいそうだ。
こちらのパトカー。
音もランプもめちゃくちゃ派手である。
ルクス数が半端ない。めちゃくちゃ眩しく、遠くの道路に停まっていてもパトカーはすごく目立つ。
そして音がチャチイ。
ピポピポ、パパパ、ギュイーンギュイーン、ピロピロ~
っと、まさに3,4歳児の男の子用のプラスティックおもちゃの様な音を出す。
アメリカに来て初めてパトカーに遭遇した時は爆笑してしまったものだった。
そんな奴らの大合唱で私の眠りは妨げられた。
二日前の事。
夜中一時、心地よく眠っていた所、ハリケーン警報のサイレンに起こされる。
昨日のパトカー大合唱の比じゃない程の大音量。
後から聞いた話だと、サイレンは10分程鳴り続けていたらしいのだが、私が眠りの中からうっすら気づいたのは最後2分程。
サイレンだとも気づかず、
「何かうるさいな」
と、布団をひっかぶってまた寝た。
T氏に至っては全くサイレンに気づかぬまま眠り続けていた(笑)
ところが、その日起きてみてビックリ。
夜中のサイレン騒動で世の中大騒ぎになっていたのだ!
フェイスブックには、
「やべー、ハリケーンサイレンだ!怖い怖い」
「ハリケーンだ!シェルターに避難しなきゃ!」
と皆が焦っている投稿が相次ぎ、
「あー、外に停めてある私のヴェスパとはもうお別れね」
と、既に自分の愛車を亡き者扱いにしている人もいた。
T氏が学校に行くと、
「はぁ、寝不足で眠いよー」
と言ってるクラスメートがおり、
T氏が思わず
「何で?」
と聞くと、
「何で?って・・・ハリケーンが来たからに決まっているじゃないか!」
と呆れ顔。
その他も
「一階に避難し、机の下に潜ってた」
とか、
「風呂桶の中に家族で入ってた」
とか、
ハリケーン関連の話題でもちきり、ちょっとしたお祭り騒ぎだったらしい。
いやいや、地震じゃあるまいし、机の下に潜るとかいって意味不明。
風呂桶~?!馬鹿じゃないの~?!
と我々無知な夫婦は笑っていたのだが、
ちょっと気になったので
「ハリケーン、避難方法」
でグーグルさんに聞いてみたところ、、、
上記避難方法は正しかったのだ!!
要は、ハリケーンにおいて何が怖いかというと、割れたガラスの破片とか、巻き上げられた木の枝とかで怪我をするのが怖いらしいので、
地下室がない場所にいる場合はなるべく低層階に避難、なるべく狭い部屋に避難、窓から遠ざかり、机の下などに入って飛んでくるものから身を守りましょう。
という事らしい。
いやぁ、危機感ゼロだったわ。
地震だと震度1,2程度でもパッチリと目が覚めるのに、ハリケーン警報がガンガン鳴り響いても目覚めない我々。
ハリケーンの怖さを実体験した事がないと、とっさに反応できないらしい。