南部パタゴニア観光の拠点はEl Calafate。
ブエノスアイレスから国内線で3時間半程の距離。
アルゼンチンは南北にとても広いので、どこに行くにも国内線を利用する事になる。
なので我々は今回、計5回もAerolineas Argentinasというアルゼンチンの航空会社を利用した。
前にも書いたが、結論、
割とイケてる。
まず、スッチーやスチュワート達が感じ良い。ちなみに割とグッドルッキング。
笑顔で対応してくれるし、飲み物もきめ細やかに配ってくれる。
読書をしていたら気を利かせて読書灯を付けてくれた事も!!
アメリカの航空会社ばかり利用していた昨今、
無愛想機内乗務員、プアなサービスにすっかり慣れてしまっていた我々。
飛行機に乗り込んだ瞬間の彼らの笑顔にもう既にFall in loveであった。
80%の確率でフライトが遅れる事も許す!!
未だかつて経験した事が無いほど機体が揺れたり、着陸時の衝撃がすごかったりした事も無問題!!
(実際、相当揺れましたが。。。)
メキシコに駐在していた友人は、「ラテンアメリカで一番信用できる航空会社はLANだよ」 と言っていたが、このアルゼンチン航空もバカンス旅行に使うのであれば十分良い。
ちなみに着陸時、着陸がスムーズに行くと乗客から「拍手」が起こるのはイタリアだけかと思っていたが、
そこは同じラテン系、Aerolineas Argentinasでは必ずと言っていいほど拍手が起こっていた。
ズドーン!!
という決してスムーズではない着陸時にも、それはそれでわーっと盛り上がってしまう。
理由を聞きたい程機体が揺れている際にも、まるでジェットコースターを楽しむかの様に笑顔で盛り上がる。
サスガでした。
さて、そんな飛行機に乗ってやってきたのはEl Calafate。
氷河観光の出来るロス・グラシアス国立公園に行く拠点となる小さな町。
南極にかなり近い立地のため、常に気温は低いのだが、小さな花々や野鳥の様子から「春」が感じられ、清々しい気持ちになる。
ちょうど時期はクリスマス。
おざなりなサンタが飾られていた(笑)
町の脇にはニメス湖&湿地帯が広がる。
野鳥たちの格好の餌場。
あ、フラミンゴだ!!
と、夫が止めるのも聞かず、湿地の中を駆けていく嫁。
足場はフワフワしてとても不安定であった。
フラミンゴは鮮やかでとても綺麗だった。
バスの車窓からの景色はこんな。
どこまでも続く一本道&草原&山。
こういう広大な景色がある場所が一番好き。
パタゴニア地方は、人の数よりも羊の数が多いと言われる牧畜地帯。
なので名物料理は羊です。
直火で燻された肉はとても香ばしくて美味でした。
羊さんありがとう。
生きている羊を間近で見られる環境だと、命を頂くありがたさを重く感じられますね。
こういう経験をすると「無駄のないように」お肉を使おう、食べよう、と気が引き締まります。
カベルネ・・・は頼まず、やはりアルゼンチンではマルベックでしょう☆ お手軽価格のものの中で色んな作り手のものを試しました。 これは「まぁまぁ」だったかな。
お手軽ものの中で好きだったのはこちら。
ZuccardiのSerie A。 酒屋価格で1600円位。 日本には入ってるのかなぁ、どうかな。
アルゼンチンのワイン、印象としては、大手の作り手がいくつかあり、それぞれお手軽ものから高級ものまで色んなラインのワインを出している、という感じであった。マルベックも、カベルネも、白ぶどうも、スパークリングまで。
小さいワイナリーもきっとあるのだろうけれど、やはり酒屋に置いてあるのは大きなファミリーいくつかのものが圧倒的に多い。
高級なものだとCATENAとかが有名ですね。
どんな味なんだろうなぁ、ちょっと高いから買わなかったけど。
ちなみに上記の羊さんを食べたクリスマスイブの日、印象深い日本人3人組が同じレストランにいた。
その日の日中、同じ氷河観光の船に乗っていた男三人組。推定30代前半~40代前半。
バスの中でも離れた席に座り、会話もなく・・・要はあまり仲良さそうでない。
そのうちの一人は氷河観光に出かけるのにわざわざリュックの中に重たそうなパソコンを常備、バスの中で何やらいじっていた。景色なんか見ちゃいない。
夕飯時、偶然同じレストランで再度彼らを見かける。
クリスマスで開いている店が少なかったために店が非常に混んでおり順番待ちをしなければならなかったのだが、
男のうち一人は店内でずーっとネットブックで漫画を読み、
その他二人は店外で重たそうなパソコンを開き、何かしている。。。
順番が回ってきて席に着くと、一人一皿肉料理を頼み、黙々と食べる。
ワインは一本。
あまり盛り上がっている様子はない。
カトリック国においてクリスマスは家族イベントなので、「クリスマスイブ=恋人の日」となってしまった日本でイブに男三人でちゃんとしたレストランに行く・・・のよりはマシだったかもしれないが、
ここ遠い南半球の果てにおいても彼らはかなり異様な雰囲気を醸し出していた。。。
一体どういう仲間だったのだろうか。
年齢差もありそうだし、そこまで仲良さそうじゃないし・・・
さらには、誰も氷河とか大自然の景色とかそこまで好きそうじゃない!!
・・・
何で遥々El Calafateまで来ちゃったかなぁ・・・。
謎であった。