早いもので、3ヶ月のヨーロッパ貧乏旅、終了してしまいました!!
ブログは全く追いついていないのだけれど、先日ブルーミントンに無事帰還。
いやー、本当にあっという間!!
最初の二週間程は割と長くて、「あと二ヶ月以上もある」って感じだったものの、次の一ヶ月、そしてさらに次の一ヶ月はもう一瞬で終わってしまったような感じだったなぁ。
まさか自分の人生で3ヶ月ものヨーロッパ大冒険ができるとは思っていなかったし、今しか出来ない貴重な体験だったと思うので、感謝の気持ちと共に少しでも多くのことを覚えておきたい。
だから今後も少しずつ、このブログに記憶の記録を書いていこうと思う。
さあ、いつまでかかるかな。
では今回は「難民船」乗船の記録。
旅の最後の方の記録です。
バーリ⇔ドブロブニク(クロアチア)の移動は、夜行船をチョイス。
理由は簡単、安いから。
とは言え、「夜を床で雑魚寝します」という最安値プランはキツすぎるので、
一応ベッドとトイレとシャワーが使える高めのチケットを購入。
バーリの港で出国審査をし、船に乗り込む。
船は結構大きい。車や観光バスなども一緒に運ぶ。
食堂が2つ、バーが1つ付いている。
大型船だが、大型客船をイメージしてはいけない。
全体的にすごいシャビー(笑)
そして何と言っても・・・
客層にものすごい「難民」感が漂うのだ(笑)
ものすごいバックパッカーの数。皆、ご丁寧にヨガマットやら毛布やらを持ち歩いている。
恐らく、ユースホステルにすら泊まらずに、路上で寝たりしているんだろうなぁと思われるレベルのバックパッカーも多かった。
何というか・・・
野良犬君を見て、
「あらあら、こんなに毛が汚れちゃって~」
て思う時のその気持ちね。
彼らを見るとその気持ちを思い出すのです。
要は、何だか・・・・体が薄汚れているぞっ!! 笑
という感じ。
きっと何日もお風呂に入っていないのだろう、当然Tシャツと短パンは毎日着っぱなしなんだろう・・・
というホンモノバックパッカー達が沢山おり、彼らは乗船と同時に先を争って「床確保」。
持参した毛布やらヨガマットを敷いて寝床を確保する。
朝その「床ゾーン」を通ると、あちこちで人が雑魚寝していて、彼らの体臭が入り混じったニオイがしてビビった。
ちなみにこの船、私達が買った「高級チケット」には一応個室ベッドとバス・トイレが付いており、
その下のランクとして共同バス・トイレと、リクライニング式の椅子が付いているチケット。
そしてその更に下が、「床が寝床」チケットだ。
個室のベッドやバス・トイレもまぁ決して居心地の良いものではなかったが、周りのカオスっぷりを見ていると「高級チケット」を買ってよかったなぁ~と思う。
いくら貧乏旅とはいえ、やはり清潔好きな日本人。
皆が土足で、かつ掃除もあまり行き届いていなさそうな床に寝るとかありえないでしょ。
真夏なのにお風呂に入れないってのも無理な話。
日本のフレンチの先駆け料理人が若いころにフランスに単身飛び込んで修行をした時の自伝を読んだことがある。(名前が出てこない・・・とても有名な人です。)
お金もなく、フランス語も分からず・・・という彼が、ものすごい排他的な昔のフランス厨房に飛び込んで行った時の話。
当然酷い扱いを受けるときもある。
酷い部屋に寝泊まりさせられることもしばしばだったようだが、一番こたえたのは、お風呂のついていない部屋に住まわされた時、と言っていた。
彼曰く、
風呂は日本人のアイデンティティだからお風呂に入れないというのは、食べ物を食べられない事よりも、寝れないことよりも何よりも辛い。風呂に入れないと卑屈な気持ちになる、と。
確かにそうかもしれない。
日本人にとって体を清潔にするというのは長くの習慣でありアイデンティティ。
それが出来ないというのは拷問に近い。
。。。でも、土足文化で、ソファにもベッドにも平気で土足で上がる/道端にも平気で座る西洋人にとっては
床に寝る事もそこまで苦じゃないのかも?
お風呂にちょっと入れなくたって平気なのかも?
とか、ゴロゴロ転がる彼らを見て思ったのでした。
翌朝、ドブロブニクに着く。
船からボロボロと吐き出される難民の群れ。
そんな船でしたが、
帰りの ドブロブニク→バーリ 便 にはさらなる混乱が待ち受けているのでした!!!
それは次回記事で。