Napa紀行3回目。これでナパ地域はようやくおしまいです。
・Joseph Phelps
St.Helena町にある。128号線から5分程東に進んだ立地。
ここのワイナリーの試飲は予約制なので、事前に予約して行った。
参考にしていた旅行記に「ホスピタリティが良い」と書いてあった。特別なサービスなどは特になかったが、対応してくれる人皆感じがよく、試飲や「一杯売り」のワインを持って見晴らしの良いテラス席で味わう事が出来る。
そう、全体的に「感じが良い」ワイナリーだった。
ワインでは、INSIGNIAというワインが有名。アメリカ価格で一本二万円位するものなのだが、6種$20の試飲セットにINSIGNIAが含まれる、というお得感も♪
このように大樽がディスプレイされた中でテイスティング。グラスを持ってそのままテラスに出てもOK。
見晴らしの良いテラス!!・・・のはずが、お天気がイマイチで良い写真が撮れませんでした。
試飲は6種類。ソーヴィニヨンブラン、シャルドネ、ピノノワール、カベルネ、INSIGNIA、デザートワイン。
コスパ的に$15位のソーヴィニヨンブランが良い!と思ったのでこれをご購入♪
・Duckhorn
St.Helenaの北側。128号線沿いにある。
オバマ大統領が好きなワイナリー、という情報があったため、気になって行ってみた。
あまり写真を撮ってないのだが・・・
名前の通り、鴨、鴨、鴨!!
何故か知らないけど絵やらオブジェやら鴨だらけ。
試飲は5種$25。
ソーヴィニヨンブラン、メルロー二種、カベルネ二種。
ここを訪れたのは二日目の終わり。少々舌が肥えてしまった我々は正直、あーんまり美味しいと思わなかった。
なのでここは試飲代だけ払ってスルー。
オバマ関連情報だと、ホワイトハウスの晩餐会(?)でここのソーヴィニヨンブランとピノノワールを出したらしい。ピノノワール、飲んでみたかったなぁ。
・Trinchero
Duckhornから真西へ。29号線へ向かって走って5分程の立地。
Trinchero、と聞いてイタリアワイン好きの人は「あれ?」と思うかもしれません。
Piemonteに同じ名前のワイナリーがあるんですね。
てっきりイタリアのワイナリーがカリフォルニアに進出したのかと思いきや、全く関係なかった;
私はこちらの酒屋で以前このTrinchero(Californiaの)を見つけて買ってみた所結構美味しかったので今回訪れてみる事に。
出迎えてくれたのがこの太めの黒ラブ君!かーわいかったです!!
赤いくまちゃんが大事でたまらないらしく、移動する度に持ち歩き、噛んで遊ぶ時も壊れないように優しく噛んでいます。よだれでベタベタのくまちゃんと赤い首輪がお似合いだったなぁ。
当然、ワインや店員に目もくれずひとしきりこの子と遊んだ後、ようやく試飲開始。
4種で$20の試飲代、おまけであと二種類?出してくれたのに加え、ワインを買ったらタダにしてくれた。
ワインは全部赤。
メルロー、メルロー、カベルネ、カベルネ、Meritage(ボルドー的なミックス) だったかな。
どれも$50前後で値段に大差はなく、どれも「買ってもいいな」と思うもの。
いわゆる”単一畑”を主張して特徴を出しているワイナリー。並べて試飲すると確かに違いが明確なのだが・・・
こういうの、一日置きとかで別の畑のものを飲んでも私には違いが分からないんだろうなぁ(笑)
結局ここではカベルネ二本お買い上げ。うち一本はその晩4人で消費しました。
・Chateau Montelena
最北部、Calistogaの北側にあるワイナリー。
ここも有名ですね。
Stag's Leapと同様、パリ対決でうっかりフランスのシャトーを押さえて優勝しちゃったシャルドネを作った所。
旅も二日目、S夫妻にはちょっと疲れが見え始めた頃。夕食までホテルで休むという彼らを送り届けた後、
「さて、まだまだ行くぞー!!」とまたまた生き急ぐ私達。
「とりあえずMontelenaは押さえておくか」と向かってみる。
私たちは16:20に着いたのだが、本来試飲時間は16時までだったらしく、もうすっかりおしまいモード。
「もう明日飛行機で帰らなきゃいけないの!!」とウソをついてみたところ、
「もう試飲のレジは閉めたから、一本何か買えば無料で試飲させてあげるよ」
という事に♪ 言ってみるもんだね、ラッキー!
シャルドネ、ジンファンデル、カベルネを試飲。
正直「閉店だから急がなきゃ!って焦っていたのもあり、あまり味の記憶がない・・・笑
まぁでもかの有名なシャルドネが$50だし、ここは買っておいて後でゆっくり味わおう! という事でお買い上げ。
”ツタ”の紅葉が綺麗でした。お庭には何故か中華風の「池」があった・・・。
・Bennett Lane
Montelenaの近く、Calistoga町の北部にある。
さて。16:20にChateau Montelenaに滑りこみ、慌ただしく出発した私達。
「もう一軒行けるんじゃない?!」と、勢いづいて近くのワイナリーを探す。
そして何の予備知識もないままにこのワイナリーに侵入。時すでに17時前。
名前も聞いたことないワイナリーだったが、これが大ヒットだったのだ!!
閉店間際だし、無名?ワイナリーなので客は私とT氏のみ。
カウンターの向こうには、一人の男性店員がいた。
「試飲かい?」と、尋ねた後、彼は無造作に私達それぞれの前にグラスを置く。
今まで、ナパでは試飲する際、「試飲を~セット」という形で注文するのが普通であった。「1セット~ドル」という価格設定なので私達は今まで二人で一つのグラスをシェアする形で試飲していた。
「ありゃりゃ、試飲二人分請求されちゃうかなぁ・・・」とハラハラする私達を尻目に、彼は私達のグラスにドボドボとワインを注ぎ始める。その量、かなり多い。
そして自分の前にもグラスを置き、それにもドボドボと。
口に含み、排水口にペッと吐き出して味をチェックしつつ解説してくれる。
とある赤ワインの時、彼はその「チェック」において「何か違う!」と思ったらしい。
「今注いだのはちょっと違うから、捨ててくれ」
と、新しいボトル(同じ種類)を開けだした。
その「味の違う」ボトルも決して古そうではなかったし、悪くなっているワインではなかったのだが、新しいボトルのワインを味わってみたら確かに前のものとは違う。種類も、年代も一緒のものなのにね。
「あ、違いますね。こっちが全然美味しい」
というと
「そうでしょ」とちょっと得意気にしつつ、前のボトルの味が違う事に対して何やら言い訳をしていた。
でも、閉店間際の私達だけのために新しい試飲ボトルを開けてくれる。そのプロ意識&ワインへのプライドに感心してしまった。
その後も3人のグラスにワインをドボドボと注ぐ→自分のものを口に含んでチェック→ペッ→解説(&無駄話) を長々と続けた彼。
最後の一種類になった頃は私達もかなり酔っ払ってしまった(笑)
恐らくこの店員、仕事終わりに自分が飲みたかったのだと思われる。
たまに「ペッ」してない時あったのを見逃さなかったぞ!!
特にあの新しく開けたやつ。
さては自分が好きなんだな(笑)
実際彼のワインは美味しく、しかもかなり安かったので私たちは二本お買い上げした。
試飲代もタダだったし、十分すぎる程注いでもらっちゃったし。
「ホスピタリティ最高だったねぇ」
と私達は機嫌よくその日のワイナリー巡りを終了しました。
さ、次はソノマ地方旅行記です!