今週の家族ハブルータのお題は、昨年アップしたタルムードのお話しから。
このタルムードには、
「日々の生活に追われ、
目的地が分からないまま、
一心不乱に走っている青年」
が登場します。
そして、そんな青年の姿を見たラピが発する言葉で
ふと立ち止まり、神妙な顔になる青年。
私たちの人生にも、この青年のような状況に遭遇することがあります。
「一体何のために、働いているのか？
将来何をしたくて、そんなに勉強しているのか？」
目的が分からないまま、ひたすら人生というレースを走り続け
競争相手が誰なのかも分からないまま、常に焦燥感に追われ続ける…
そんな経験を誰もが1度か2度、（もしくは数十年間？）
味わったことがあると思います。
人は誰でも「幸福な人生」という大きなゴールに向かって
この一瞬一瞬を生きていることには違いはありません。
ただ、
「私にとって、豊かで充実した幸福な人生とは？
善い（良い）人生の定義とは？」
という自分なりの答えに対する歩みでなく、
「周りの価値観（時代や親）に合わせて
走り続けている」だけなのかもしれません。
そうしているうちに年齢を重ね、
「アイデンティティ・クライシス」に陥り
「自分の人生って何の意味があったんだろう…」と
恨みつらみの老後を送っている方が私の周りにもいます。
そうなる前に、
この青年のように
一心不乱に走り続ける足を、
一度止めてみる必要があるのかもしれません。
（そもそも、走り続けなくてもいいのかも？）
「私にとっての豊かで充実した人生とはどんな姿だろう？
そんな人生を送るために、何をすればいいのだろう？
今の生活はそのビジョンと一致しているだろうか？」
などなど、
このタルムードのお話を通して
色んな質問が湧いてくると思います。
今皆さんは、
「何のために、どこに向かって走っていますか？」
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