私はゆいちゃんにメールを送った。













私だって、必死だったんだよ。




前を向いて、
自分の人生歩んでいかなきゃって。









ゆいちゃんと一緒に居たいって、
ゆいちゃんの元に戻りたいって
何度も思った。







でも、別れるまでに何度も何度も
話し合いをしてきて、




ゆいちゃんの考えとか
気持ちを聞いてきて、




私はゆいちゃんを
幸せにできないんだなって、
受け入れてもらえないんだなって思った。








だから、前に進もうって
こっちの道で頑張ろうって思った。










私はゆいちゃんも頑張ってるんだって
思ってた。






会うことを断られたり、
連絡先を消してって言われたり…




それは、ゆいちゃんが旦那さんとの生活に
向き合おうと頑張ってる証拠だと思ってた。






ゆいちゃんが気持ちの裏返しで
つれない態度をしてるなんて思わなかった。





ゆいちゃんの本当の気持ち、
想い続けてくれてた気持ちなんて、
何ひとつ伝わってなかった。





言葉にしない気持ちを分かってよ
って言われたって無理なんだよ。






それに、
別々の道を進むってことは、
2人で決めたことだよね。





私だけが無責任だって
責められる理由がわからないよ。











私は自分のしたことを
責められることに納得できず、
強い口調で反論した。



















メールから伝わるゆいちゃんの精神状態は
明らかにおかしかった。










そして、メールで私にこう言った。




「なんで私だけこんなに苦しんでるの?


 これからのはっちゃんのこと想像したら
 
 生きていられない。

 耐えられないよ。



 こんなに死にたいと思ったことはなかったよ。

 はっちゃん、お願いだから殺してよ」














私は、真面目にそう訴えるゆいちゃんを
必死で説得した。






私のせいで、ゆいちゃんが
命を絶ってしまうかもしれない…




本当に本当に怖くて、
何とかして止めないといけないって必死だった。



とにかく命だけは…命だけは…
お願いだから、生きて…


そう思った。