タイロゲン。


アブレーションの治療効果を高めるため、
血中TSHを高める薬剤。


ここ10年くらいで保険適用となり、

甲状腺ホルモン薬を中止しなくても
アブレーションの治療効果が期待できる
ようになった。


甲状腺ホルモン薬を中止すると、だるさ・
眠気・寒さ等を感じることがあるらしいが、

この体調の変化に耐えることをしなくても
治療ができることが最大のメリット。



デメリットは…


アブレーション直前に2日間にわたり
外来により注射しなければならないこと。



そして...

お値段が高いこと


看護師さんに


保存がきかないので、治療を中止する場合は
遅くとも前々日までに連絡下さい。


と言われ...


ただでさえ面倒くさいヨウ素制限なのに


うっかり失敗したら・・・
薬代がムダ...ガーン


というプレッシャーも相まって、
ナーバスなヨウ素制限期間を過ごしていた。




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ヨウ素制限開始から2週間後。

アブレーションの前々日。

今日から2日間にわたり、タイロゲン注射。


タイロゲンは、2日とも同時刻に注射しなければ
ならないらしく、

そのため、2日間の仕事の予定を考えながら
時間を決めて病院に向かった。


タイロゲンは臀部に注射する。
いわゆる筋肉注射である。


もう、自分でもうんざりするのですが、
痛い注射が怖くて...滝汗

手術まで受けておきながらですよ滝汗滝汗


しかも今回は注射の中で一番痛いと
言われている筋肉注射。


お尻に注射の経験が無いので...
想像するだけでゲロー


ため息交じりに車を走らせ病院に到着。



今日と明日は診察も何もなく注射のみ。

名前を呼ばれ処置室に入る。

指示された通りベッドにうつ伏せになって
お尻を出して待機していた。



そして。

タイロゲン注射到着。


看護師:
「今日は右のお尻に注射しますね。
 お尻に力を入れてください。」


お尻に力を入れる。

どうやら筋肉を探しているのか...
固くなったところを軽くつままれる。



看護師:
「ここに注射しますね。」


そしてアルコール消毒。

お尻がスース―する違和感…



看護師:
チクっとしますよー


体が熱を帯び、

顔の前で組んだ手に汗がにじむ...




チクッ…


・・・・




看護師:
「はい、楽にしてください。」



えっ?
もう終わったんですか?



看護師:
「終わりましたよ。痛かったですか?」



思ってたより全然痛くない。
正直、腕からの採血の方が痛い。
これなら明日も平気かも...



看護師:
おかしいですね…
 筋肉に注射しているので痛いはず
 なんですけど...




...




看護師さん。




なぜ、明日に恐怖を
つなげるのですか?えーん



こうして、1回目の注射は終了。

翌日は左側のお尻に注射。
これも最初にチクっとしただけだった。



なお、このタイロゲン注射。
そのお値段は…


1チク3万円、2チクで6万円滝汗

ここまで来たら…失敗できんプンプン



これで準備は整った。
いよいよアブレーションの日となる。