術後3日目の朝
昨日ドレーンがとれてすっかり
見た目は元通り
身軽になったからだろう、
ぐっすりと眠れた。
入院生活にもすっかり慣れて、
朝起きたらデイルームに移動し
朝食の時間まで外を眺めながら
ゆったりと過ごすのが日課になっていた。
今日の気持ちを暗示していたのかもしれません。
朝食後
程なくして病室が人の声でにぎやかになる。
そうか。
お隣さんたち、今日が退院なんだっけ...
付き添いの人がきたんだな…
二人のお隣さん。
お隣さんたちは同じ日に入院していた。
入院当日にN先生が回診にやって来て、
一人ずつ手術の段取りやら退院予定日やら
を説明していました。
カーテン越しにお隣さんの説明が聞こえて。
最後に私が説明を受けたのですが、
私だけ違う説明を受けました…
お隣さんたち、退院が早いからおそらく
甲状腺の半分摘出手術なんだろうなあ
自分より症状が軽くていいなあ...
それぞれがお互いに話をしてはないけど、
同じ病気と闘った戦友みたいな感覚があって。
今日になり一人だけ取り残されてしまうこと
になって、何となく気分が落ち込んだ。
そして、この日からいよいよあの薬が登場。
右はカルシウムを補うための乳石錠。
上はカルシウムの吸収を助けるカルフィーナ。
上はカルシウムの吸収を助けるカルフィーナ。
これから一生のお供になる薬。
手術前は、毎日飲むサプリみたいなもんだよ~
と自分に言い聞かせてたけど...
術前
まだ術式に選択肢があったころ。
半摘か全摘か悩んでますとN先生に話したら、
N先生:
「悩まれてるなら半分摘出がいいですよ。
何故なら全部取っちゃうと元に戻れないから」
と言われすごく納得したのを思い出した。
この薬を見て、もう元に戻れない体に
なったんだ...と
途中まで手術は半摘で大丈夫と言われて
いたから、なおさら気分が落ち込んだ。.
もっと早く発覚していたら違う結果に
なってたんだろうなあ...
もっと早く検査していたら?
ドクターのところで自分から検査を
願い出ていたら?
と、今までの2年間の出来事を思い出していた。
誰かに聞いて欲しいな・・・
でも病気のことを人に細かく話するのは嫌だな...
と考えた末に、この日からブログを始めました。
病院のベットの上で悪戦苦闘しながら書き込んだのが最初のブログ。
見返すと当時の気持ちが甦ります。

