2020年1月20日
手術前日の午前9:00

大きなキャリーバックを引きながら、
T大学病院にやってきた。

電車で来るのは初めて。
新幹線を使って2時間近くの旅路だった。


入院受付は8:30〜11:00と言われていた。

普段行かない土地に行くわけだし、
さっさと入院受付を済ませて今日は夕方まで
外をフラフラしよう!

と思って、早く自宅を出た。


病院の中へ入り、入院受付窓口へ行く。
比較的早かったのか、窓口はすいていた。

受付:「これを持って6階のナースステーションに行ってください」

と、いくつか書類を持たされる。


およそ病院には似つかわしくないキャリーバックをガラガラと引きながらエレベータで6階へ。

よし、部屋に案内されたら荷物整理をして遊びにいこう...


ナースステーションに到着。
受付で受け取った書類を渡す。

看護師:「かずにぃさんですね。ちょっとお待ちください...あー、入院する予定のベッドですが前の患者さんがまだ退院していないので空いてなくて。2時間後くらいにまた戻ってきてください」

...来るのが早すぎたらしい。

しかも遊びに行くには中途半端な時間に戻ってこなければならなかった。

土地勘がないためどこに行って時間をつぶせば良いか分からず、駅前のファーストフード店で時間をつぶした。


お昼前に再び病院へ。

看護師:「ベッド空きましたので案内します」

やっと…ようやく落ち着ける。

荷物整理したらようやくフラフラできるな。


あのー、部屋で荷物整理したら外に出ても良いですか?

と何気なく尋ねた。

看護師:「外出するには先生の許可が必要です。もう立派な入院患者ですよ!また、いくつかご説明がありますので今日は病院にいてください。」


えー…もう外に出れないの?


こうして退院まで病院を出れない生活が始まった。