術前検査のラインナップは多く、
私の場合は

採血(感染症検査含め7本)
尿検査
心電図
呼吸器検査
頸部エコー(中央区域、外側区域)
X線(頸部、胸部)
造影CT(胸部)

で一通り。

PET検査は行わなかった。


全身麻酔による手術の場合、
術前検査はこのくらいはするのだろうか...

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前回の検査から約4週間後

初めての造影CT検査の日だった。


造影CTの説明は前回の診察時に受けていた。

N先生:
「通常のCTより鮮明に映るように造影剤という薬を使います。
薬を体に入れるとカーっと急に熱くなりますが基本的には安全な薬です。
でもどんな薬でも100%安全というものはなくて副作用が出る可能性があります。」

そして、同意書を目の前にペラっと置いた。
そこには...


「死亡することもあり得る」という文字…ガーン

そうなんだ。

治療には色々なリスクを伴う。

リスクを取ってでも
それに勝るメリットを得られる可能性があるから治療する。

メリットとは治療が成功した場合に
命の危険を脅かされる事態を回避できること。

そのメリットに賭けるということは、
治療に伴うリスクを取らなければならない
ということ。

命の危険を脅かす可能性のあるリスクもある。

命の危険を脅かされる事態を回避するために、別の命を脅かされるリスクを受け入れる。

治療のメリットを求めるなら、
これからどんなリスクでも
全て受け入れて乗り越えないとならないんだ...ショボーン

手術一択。
治療を進めたいと思っていた。

甲状腺癌の乳頭がんは予後が良い。
ならばさっさと手術すれば終わり。

と、どこかで軽く考えていた。

「覚悟はあるのか?」

この時、初めて「病気と闘う覚悟」を聞かれたような気がした・・・・


CT検査室前で待機。

稀にショックや心停止・・・・
まさか、、ねプンプン

と思いながら、ドキドキしながら待っていた。


造影CTは検査自体はCTと変わらず、
大きな輪っかをくぐるだけ。

違うのは薬を静脈に注入されること。

そのため腕に点滴針を刺しての検査だった。
(※手の甲だったかもしれません。
記憶があいまいで...)

最初は通常のCT検査だったが、
程なくして

技師:「それでは薬を入れます」

いよいよ...プンプン

自分の体の反応が気になる。

点滴針からは薬を注入されている感覚は無かったが、急に全身が中から熱くなってきた。

突然高熱に襲われたような気分びっくり

技師:「はい終わりました。」

検査台から起き上がる。
この時には既に体の熱さは引いていた。

とりあえず体に異常がなくホッとした。


そしてこの後N先生の問診に向かった。