1ヵ月が経過し、F先生の診察日となった。
F先生の診察は予約制。
ドクターの診察と違い時間少し前にクリニックに行って、そんなに待つことなく診てもらうことができる。
ドクターは予約を受け付けておらず、毎日受付順で診察していた。
1年ぶりのF先生だった。
F先生:「前回エコーからちょっと時間が開いちゃいましたね」
そうなんです![]()
待ちに待ってたんです![]()
F先生は首にエコーを当てた。
「んー、あーこれは…」
「あれっ、ここにあったっけ」
「ちょっと反対側も診るか…」
「リンパ節は…うん」
1年前よりエコー検査の時間が長かった。
診ている範囲も広いかった。
…
何となく様子がおかしい…
しこりと反対側を診ると言うことは…
転移の可能性があるからってこと?
それじゃあ…
このしこり
悪性ってことじゃん!![]()
ドキドキが強くなっていった。
F先生:「終わりました」
首に塗ったジェルを拭き取ってもらって、椅子に座り直した。
F先生:「大きさは前回とほぼ変わってないです。リンパ節の腫れもないね。ただ、下にもう一つしこりがあって。あとキラキラが増えているのがねぇ…気になりますね。
納得して手術しましょう。細胞診させてください!」
…
……F先生。
その言い方……
それって、
ガンだって告知しているようなもんですよね![]()
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目の前が真っ暗になった。