


2021/7/1(木) 肺水腫の発症〜56日目
肥大型心筋症の発症〜226日目
今日も1日、平和に過ごせるかと思っていたところでした。
本当にいつもどおりで、苦しそうな様子もみせず
呼吸数も『40回台/分』なことが多い。
(夕くんにしては低く通常寄りとされる数値)
いつものごはん待ちもして
前回の病院からの帰宅後に無くなった食欲も
徐々に復活してきつつあり、もう今日で以前どおりまで回復かなってところでした。
…
…

18:40
夕くんの容態が急変。
ふせの格好から起き上がり2,3歩あるいた後、ふらつき、足の力がなくなったように崩れ落ちる…というか…ヘタ〜っと床に寝そべる。
ほんの数秒間の出来事。
あきらかに緊急と判断し、
すぐ病院へ電話。
「対応できますので来て下さい」
18:30までの受付時間を過ぎていたにも関わらず受け入れてくれました。
ありがたい限りです…
出発直前、キャリーバッグに入れるために夕くんをだっこしたときにはよだれがでていました。
急いで出発。
移動にも不安がつきまとうけれど…。
病院の目前の信号待ちで夕くんの様子をみると、よだれをたらしつつも息をしていることはわかりました。
病院までの移動、よく耐えてくれたね

…
…

おかげさまで症状が現れてから22分後には
病院でレントゲン検査をしてもらえました。
(病院へ電話した時間と、家族への報告のLINEの履歴を元にしただいたいの時間)
・レントゲン結果
胸水がたまっている
肺水腫、少したまっている
心嚢水、変化なし
・処置
胸水抜去(胸のお水を針で抜く)
注射(吐き気止め、利尿剤)
胸水、今日は100ml抜きました。
胸水を抜いたら夕くん、ちょっと楽そうになったそうで

ひとまずは無事でよかった…。
でも、前回の胸水抜去から今日で5日目だな…。
夕くんは、今はまだ呼吸が早いためICUの酸素室にいてもらって、もう少し待つことに。
…
…

今日は、いつもお世話になっている先生がお休みなので別の獣医師の先生に対応していただきました。
院内で情報共有をものすごくしてくれているおかげで、主治医に伝えたことは全て伝わっている、前回も今までも含めて、改めて様子を伝えねばならない事態がない。
そして認識や今後の方針の相違もない。
たくさんの患者さんがいる中で、
これって ものすごいことだと思います

いつも改めて思うことだけれど
良い病院に恵まれているなぁ…
…
…

夕くんは酸素室にいてもらいつつ、
診察室で先生との詳しいお話。
会社帰りの家族も病院に直行してくれて到着しており、一緒に診察室へ。
「今回は胸にたまったお水を抜いたら夕ちゃんは楽になってくれました。」
「前回、胸水を抜いてから5日目ですが、同じペースでこのようになる可能性が高い。」
「今回のように苦しくなってからの移動や処置は夕くんへの負担も大きくなってしまうので、できればそうなる前にお水を抜く処置をしたい。」
この状態になってから病院へ向かうと、
移動中、最悪は……。
また、今後も永久に5日に1度の胸水抜去をしていけば良いという訳でもありません。
お薬も処方できる限界の量、もしくはそれ以上を処方してもらっており、すべて飲んでいます。
これ以上何ができるかというと…。
と先生も言葉を詰まらせていました。
どれをきいていても
たしかにその通りだと思うことばかりでした。
ただでさえ通院は猫ちゃんはの負担になるのに
5日に1度の通院となると今の夕くんにとってどうなのか…
と、私に浮かんだ考えを見透かしたように先生は
「夕くんはがんばって生きようとしています。」
と…。
「主治医の先生とも話しておりましたが、7月を迎えられたのがすごいことです。
そのくらい生きようとすごくがんばってます。」
「主治医からも特に何もない限り、もう夕くんは病院には来ないようにとお話はされていると思います。」
…
…

肥大型心筋症になってからの毎月1度必ずしていた心臓の検査、次のお約束は もうありません。
もう心臓の検査はしません。
先生方もハッキリとは言いませんが、その検査でみられる限界まできたからだろうな…
2021/6/6(日)
…最後の心臓検査の結果…

…最後の心臓検査の結果…
『心臓がこの状態でここまで動けていることが、すごいこと』
左心室がかなり狭くなっており、
私から見たらどこにあるのかすぐにはわからないほどに小さい。
私から見たらどこにあるのかすぐにはわからないほどに小さい。
・突然死のリスクがかなり高い
・心機能の限界
・急性の心停止
・血圧低下(ショック)
この診断を受けた日に、主治医から
「夕くん、もう病院こなくていいよ。」
とも言われました。
今までずっととてもよくみていただいてたにも関わらず、先生がその言葉を発するのはどんな気持ちだったんだろう。
"夕くんにとって通院が負担になるから"
"おうちにいる方が良いとの判断から"
"月1度の心臓の検査もなくなるから"
などいろいろあっての言葉かなぁと思いますが
夕くんのことを考えても、これまでずっとお世話になってきた先生のことを考えても胸がギュッと締め付けられます。
なんて、私のただの考えすぎかもしれませんが…。
主治医の先生、いつも明るくて凄腕で他病院にヘルプ行ったり多忙な先生なのに、大変な中でも私情なんて全然出さないでいつも笑顔で即時対応してくれてすっごくいい先生なんだもん

…
…

今回の先生も、とても色々なお話をしてくださりました。
診察時間は20〜30分くらいだったと思います。
かなり時間をかけてくださりました。
夕くんが落ち着くまでただ待合室で待たせないようにの配慮なのか、はたまた純粋に飼い主へお話をしてくれたからなのか…

家での酸素室については、今も出入り自由なのは先生も賛成派とのこと。
酸素室に入りっぱなし生活のほうが心臓や肺への負担は少ないかもしれないけれど、今の夕くんにはとにかくストレスを感じず生活してもらうことが大事。
ストレスにより心臓に負担をかけるほうが悪手。
昔の経験談をお話したくださりました。
…
…

先生が担当されていた猫ちゃんに
同じく心筋症の猫ちゃんがいて、先生は
「酸素室にずっといてもらうように」
と お伝えしたそうです。
飼い主さんは指示通りにしたけれど
猫ちゃんは酸素室から出たがって
パニックのような状態になってしまったそうで。
飼い主さんが"これは危険な状態"と判断し、
すぐ病院へ連れてきてくれたけれど
その猫ちゃんは、もう……。
また、最後の心臓の検査結果が夕くんの状態と似ていた猫ちゃんがいたとのお話で
その子は検査後、3日で……。
…
…

どのおうちのお話をきいても、猫ちゃんも飼い主さんもどんな気持ちだったかを考えると…(; ;)
他の猫ちゃんの例をたくさん聞かせてくださりましたが、
それほどに心筋症の猫ちゃんは多く…症状も治療も、対症療法があるとはいえど、その子にとって何が良いのかも本当に様々なんだなぁと改めて感じさせられました。
お話の最後には、いち猫好きとしてとのことで
「残されたあと少しの時間、夕ちゃんは楽しく過ごしたいと思っていることでしょう」
「あと、男の子ってこともあり人前だとカッコつけちゃうところもあると思います。心配しすぎずにというのも難しいと思いますが、なるべくいつもどおり、楽しい雰囲気で、接してあげてください」
カッコつけちゃうは初めてききました

本当にそうかもしれないし、人間にそう言い聞かせて心配し過ぎないでいつもみたいに接してほしいって意味もあるのかなぁ…
お話のあいまに
「なちやさん(私)、思い詰めるとこあるから…」
と言われたときはドキッとしました

あれ…思い詰めるだっけ…たしかそんなニュアンスでした。
夕くんに関しての言葉は覚えているのに自分に対しての言葉はおぼろげ…
本当に猫ちゃんはもちろん、飼い主もよく見ていらっしゃいます。
1番近い距離にいるのも、おうちで一緒に過ごす時間が長いのも飼い主だから、
その飼い主にかける言葉も選んでくれてるんだろうな。
そういうのも猫ちゃんのためにも繋がるんだろうなぁ…
おそらく…先生とお話してるときはめちゃくちゃ真面目で必死な様子が伝わってるから
おうちでもずっと私が心配して、夕くんにとって


という状態でいてないか、という懸念されてるのかな〜と思います。
たぶん私は根はクソ真面目だけど
猫ちゃんの前では
「夕ちゃ〜んかわいいね〜赤ちゃんみた〜い」
(夕くんお薬タイムでタオルにくるんでるとき)
「かわいいお顔みーせてー」
「クンクンクンクンゆうくんくん〜」
(夕くんが何かクンクン嗅いでるとき)
某CM トントントントン ヒノ◯二トンみたいに歌うような人間であります…
「お薬のめたー!
夕くん世界一えらい猫〜!
ごはんたべたー!
凪ちゃん世界一えらい猫〜!
世界ナンバーわん!
2匹で世界ナンバーわんわんコンビだね!
でもそれじゃ わんちゃんみたいだから
世界にゃんにゃんコンビだね!」
なんて意味不明な話しかけも日常です

夕凪にゃんずからツッコミくらってるかもしれない…



猫ちゃんの前では、
ただの親バカでいるのは元気な頃から変わらないと思います…。たぶん…。
果たしてこの内容の声掛けは良いのだろうかという感じですが、声掛けのトーンや雰囲気はポジティブにしてると思います…。
ネガティブは自分の中にしまっておいて外ではポジティブに振る舞うのが性みたいなもんなので…
いやでもきっと夕くんに対しては実際は変わっちゃってるかな。
態度に出やすい人間でダメだな〜〜
…
…

以上、先生からのお言葉に自省の念もあり、ここに書く私の弱さでした

ブログにはめちゃくちゃ弱音吐いてしまう

…
…

夕くんを連れて病院をでたのは、20:00過ぎでした。
とても遅くまで申し訳ない気持ちと感謝の気持ちとでいっぱい。
もし、あと数分遅れて夕くんの症状がでていたら、24時間体制の救急病院へ向かうところでした。
車でも遠い場所なのもあり、初診のため症状を伝えるところから始めなければならないので、正直救急にお世話になるよりいつもの病院の方が絶対にいい…。
でも、受け入れてくれる病院があるだけありがたいことです

救急のときすぐ持っていけるよう検査結果や症状をまとめたものは用意してあります。
胸水も心嚢水も肺水腫も血栓も
症状がでてからの緊急を要する処置はおうちではできないから…
…
…

夕くんといられる時間、あと
ほんとに少しなんだな。
ブログを更新していなかったせいで
様子をお伝えできておりませんでしたが
約2週間前あたりからパッと様子がかわっておりました。
6/20(日)〜26(土)の胸水がたまるまで、不思議なくらい 調子がいいようにみえる日が続いておりました。
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甘えんぼタイム
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6/22(火)\

呼吸数は『40回台/分』がほとんど。
それまではずっと『50後半〜60回台/分』が普通の回数だったので、数値だけ見たらかなり良い。
人間の前で苦しそうに呼吸することもほぼない。
…これについては、猫ちゃんは苦しい状態に慣れることがあると先生からききました。
苦しい中でも上手に息をすることができるようになる…その状態かもしれない、とのことです。
苦しい状態に慣れたら、猫ちゃんにとって楽にはなるのだろうか。
猫のみぞ知るのかな…
知ったところで。だけど。
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ごはんですよ
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人間より先に準備万端になってる夕くん。
まだ1時間前だったりもする…
笑

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チラッ/

苦しそうだと、半目…までいかなくとも、めいっぱいおめめ開けることも少なかったかなぁ
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おかえりなさい
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夕くんは、帰宅した人間を玄関までお迎えにきてくれていました。
このかわいいこと…

最近は猫ちゃんを置いて外出することがよっぽどのことがない限りはなく、家に常に家族がいる状態だったので
お迎えしてもらったのは久々でした。
元気な頃はもうちょっと激しいバリエーション豊富なお迎え(?)も あったり

この動画内でも、扉をあけたときに

と、ひかえめに高めの声で鳴いているので
よかったらみてみてください

(声が聞けるのは-13:00あたりです)
食欲も病院に行くと一旦は落ちてしまいますが、最近は4〜5日ほどかけてまた元通りくらいにモリモリごはん食べてくれるようになります

今後はまた5日後に胸水抜去のためにの通院の予定ですが、前の病院帰りのストレスから回復したぞ〜!ってときにまた病院なんだよね

ごめんね…。
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a/d缶おいしい
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/

当日、胸水が原因で容態急変した4時間前。
このときも食欲に変化なく、どちらかというと回復傾向でシーバもa/d缶もよく食べました

先生のお話によると、この日に抜いたお水の100mlが1日や短時間でドーンと急にたまってしまうことはほぼ考えられなく
日々少しずつたまっていくそうです。
夕くんの場合は一定の許容量を超えたときに
一気に苦しくなってしまうのが今の状態なのではというお話でした。
本当に、
1日中 いつもどおりの様子にみえました…。
肺水腫のみのときと違って
おしっこの出る量も毎日安定しており
呼吸数も通常寄り、かつ安定。
食欲も通院の翌日から徐々に回復…
前回の胸水のときは家族がみてくれていましたが、『前兆がみられず突然苦しくなってよだれをたらすまでの状態になった』のは同じ…。
あのよだれをたらしながらの呼吸困難を
2回ともすぐに 見つけられたので良かったけど、
どちらも鳴くこともなく、何のサインもないので(おそらく…)、様子をみるしかない…。
今の夕くん
本当にがんばってると思います。
夕くんの生命力、すごい。
すごいよ〜。
ここまで病院からも言われたけど
検査結果もこの目で見たけど
目の前でのっそのっそ歩いてる
甘えにくる夕くんナデナデしてると
信じられないくらいです。
でもたしかに、少しずつ全体的に
弱々しくなっていってることは
そばにいたら感じ取れます。
何度も何度も病院いっても
そのたびに、よく、回復してくれたね。
最初とは違っていっぱいお薬も飲むようになったし、どうしても我慢させちゃうこともある。
負担かけたくないとか散々いいつつ負担かけてばっかりなんだよね。
ごめんね。
夕くんがその気分になったら
急いでごはん準備するし
ナデナデしてほしかったら
いくらでもするからね。
意味不明かもしれないけど、
お話もいつもどおりするね。
できること本当になくてごめんね…。
人間が邪魔なら退散するし
甘えたいなら全部放り出していっぱい甘えんぼタイムするからね。
たまーに、いつのまにか、ちょっと高い所にのぼれてたりします。
/
ケロッ
\


夕くん、明日もわからない。
でも、夕くんががんばってるのなら
私の弱い姿はここだけにして
夕くんの前ではいつもどおりにいるからね。
ふつうに、何事もなく過ごせる毎日って
本当に尊いものなんだなぁ。
当たり前のことなんて、ないんだなぁ。
また明日も、美味しいごはん
食べたいときに食べようね。
夕くんがもりもりごはん食べてる姿みてるの
本当に幸せです。
一緒におもちゃ遊びや運動することが制限されてしまったけれど、
お食事は貴重なスキンシップのようなかんじで私も しあわせなんだよ〜

おいしそうに食べてくれるからね

ごはん待ちも ときには おかわり待ちもしてくれるし…
本当にいつもありがとうね。
この先も、夕くんが少しでも楽な時間が多くありますように。
しあわせな時間が少しでも多くありますように。
ただ今、土曜出社中ですが(昼休憩)
はやく帰りたくてしかたないです…
今日も長くなってしまいました…

つたない文章を最後までお読みくださり、
本当にありがとうございます…!
いつもあたたかく見守ってくださっているかた、
たまたま来てくださりいきなり長文でも読んでくださったかた、
本当にありがたい限りです。
猫ちゃんも、飼い主さんも、
この時期いろいろと大変と思います。
お身体を大切に過ごしてくださいね。