以前、フレンチリンクを使ったアルバムの記事で、紙の目についてお話しさせていただきましたが、訂正や追加のお話が出てきたので改めてお話をさせていただきます。
糸を使って製本する時に一番大切なのは、「紙の目」。
紙の目自体は皆さんももうご存知だと思います。
紙の曲がりやすい向きが紙の目で、その向きで紙を折るように、と。
ではなぜ紙の目の向きに、気をつけなければいけないのでしょう??
薄い紙では、折った時にヨレます。
本にする時、紙の目が横向きだと少しページや表紙が浮きます。
折丁を作る時はかなり大事なことですが、じゃあスクラップブッキングでは?
チップボードにペーパーを貼付ける時は、特に気にしなくても問題を感じたことはありません。
折る時にヨレるということはありますが、そもそも折る時にはヘラで折り目を付けてから折るので、紙の目より柄の向きを優先することもあります。
でもステッチで製本する時は、ステッチの向きと紙の目が「水平にならないように」(できれば垂直に)製本するのが良いです。
紙は目の向きと平行に折るのが最も折れやすく、歪みにくいのですが、同時に最も切れやすい向きでもあります。
ですから、スクラップブッキングで使うペーパーぐらいの厚みの紙、しかも折り目に穴をあけて糸を通してテンションをかけると、どうしても目の向きに紙が裂けていってしまいます。
縫い目から紙が裂けていまうと、当然アルバムもバラバラになってしまうので、できる限り紙の目を避けて製本をしたいところ。

ただしペーパーの柄や、折丁の作りやすさから見ると、やはりステッチの向きと紙の目の向きって同じになる場合が大きいんですよね。
そういう時はステッチ部分にのみ、目の向きを変えた紙を1枚重ねて同時に製本してしまうのもひとつの手。
実際、フレンチリンクとリボンを使ったアルバムでは、帯の内側に見えないようにもう1枚紙を重ねて製本しています。
それだけで、紙が裂けてアルバムがバラバラになってしまうリスクを避けられます。
また、ステッチ部分が表に出てしまうパンフレットステッチや、コプティック製本の場合は、折り目の部分(製本用の目打ち穴の部分)に、マスキングテープやステッカーを貼って補強するのも方法のひとつです。
そして、メーカーによって紙の質も違うので、それも困る要因のひとつ…(;´▽`A``
今のところバジルが最強で、プリマが一番弱いかな?
弱い紙を製本しなければいけない時は、紙を重ねて強くする以外にも、糸の太さや種類、ワックスの塗り方を変えてあげるだけで、グッと強さが変わってきます。
今日はネットショップで安く見つけたワックスコードを使って製本を試みたんですが、表記よりも糸の太さも太く、非常に固くてしなやかさに欠ける糸でした。
そういう糸は案の定紙が裂けていくので、今日の作業は中止せざるを得ませんでした。
やっぱり安いものってダメなんだわ…・°・(ノД`)・°・
スクラップブッキングのペーパーに使う場合は、ワックスがたっぷり付いているもの(指にロウが移ってしまうぐらい)のワックスコードが最も使い勝手が良く、紙も裂けにくいです。
今は麻や綿にロウ引きしたものだけでなく、化繊を寄り合わせて滑りを良くさせたコードも出ていますが、こちらもやはり紙が裂けやすかったです。
糸を寄り合わせているスジが、紙にダメージを与えるようですね。
また、ロウは薄めでもしなやかなコードはとても使いやすいです。
これはビーズアクセサリーのアイテム屋さんで見つけました。
確かにアクセサリーではしなやかさが必要ですもんね。
ちなみに、和綴じ用の糸は和綴じには向いていますが、折り目を縫う製本法には向いていません。
コードの太さは0.5mmぐらいが良いように思います。
1mmは太すぎます。
0.8mmは紙やアルバムの大きさによりますが、大概の場合「ちょっと太いな」という印象を持ちます。
0.3mmも欲しいところなんですがワックスコードで0.3mmって、なかなか売っていないんですよね。
でもこういう試行錯誤が、製本と楽しさでもあります(*^ー^)ノ

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糸を使って製本する時に一番大切なのは、「紙の目」。
紙の目自体は皆さんももうご存知だと思います。
紙の曲がりやすい向きが紙の目で、その向きで紙を折るように、と。
ではなぜ紙の目の向きに、気をつけなければいけないのでしょう??
薄い紙では、折った時にヨレます。
本にする時、紙の目が横向きだと少しページや表紙が浮きます。
折丁を作る時はかなり大事なことですが、じゃあスクラップブッキングでは?
チップボードにペーパーを貼付ける時は、特に気にしなくても問題を感じたことはありません。
折る時にヨレるということはありますが、そもそも折る時にはヘラで折り目を付けてから折るので、紙の目より柄の向きを優先することもあります。
でもステッチで製本する時は、ステッチの向きと紙の目が「水平にならないように」(できれば垂直に)製本するのが良いです。
紙は目の向きと平行に折るのが最も折れやすく、歪みにくいのですが、同時に最も切れやすい向きでもあります。
ですから、スクラップブッキングで使うペーパーぐらいの厚みの紙、しかも折り目に穴をあけて糸を通してテンションをかけると、どうしても目の向きに紙が裂けていってしまいます。
縫い目から紙が裂けていまうと、当然アルバムもバラバラになってしまうので、できる限り紙の目を避けて製本をしたいところ。

ただしペーパーの柄や、折丁の作りやすさから見ると、やはりステッチの向きと紙の目の向きって同じになる場合が大きいんですよね。
そういう時はステッチ部分にのみ、目の向きを変えた紙を1枚重ねて同時に製本してしまうのもひとつの手。
実際、フレンチリンクとリボンを使ったアルバムでは、帯の内側に見えないようにもう1枚紙を重ねて製本しています。
それだけで、紙が裂けてアルバムがバラバラになってしまうリスクを避けられます。
また、ステッチ部分が表に出てしまうパンフレットステッチや、コプティック製本の場合は、折り目の部分(製本用の目打ち穴の部分)に、マスキングテープやステッカーを貼って補強するのも方法のひとつです。
そして、メーカーによって紙の質も違うので、それも困る要因のひとつ…(;´▽`A``
今のところバジルが最強で、プリマが一番弱いかな?
弱い紙を製本しなければいけない時は、紙を重ねて強くする以外にも、糸の太さや種類、ワックスの塗り方を変えてあげるだけで、グッと強さが変わってきます。
今日はネットショップで安く見つけたワックスコードを使って製本を試みたんですが、表記よりも糸の太さも太く、非常に固くてしなやかさに欠ける糸でした。
そういう糸は案の定紙が裂けていくので、今日の作業は中止せざるを得ませんでした。
やっぱり安いものってダメなんだわ…・°・(ノД`)・°・
スクラップブッキングのペーパーに使う場合は、ワックスがたっぷり付いているもの(指にロウが移ってしまうぐらい)のワックスコードが最も使い勝手が良く、紙も裂けにくいです。
今は麻や綿にロウ引きしたものだけでなく、化繊を寄り合わせて滑りを良くさせたコードも出ていますが、こちらもやはり紙が裂けやすかったです。
糸を寄り合わせているスジが、紙にダメージを与えるようですね。
また、ロウは薄めでもしなやかなコードはとても使いやすいです。
これはビーズアクセサリーのアイテム屋さんで見つけました。
確かにアクセサリーではしなやかさが必要ですもんね。
ちなみに、和綴じ用の糸は和綴じには向いていますが、折り目を縫う製本法には向いていません。
コードの太さは0.5mmぐらいが良いように思います。
1mmは太すぎます。
0.8mmは紙やアルバムの大きさによりますが、大概の場合「ちょっと太いな」という印象を持ちます。
0.3mmも欲しいところなんですがワックスコードで0.3mmって、なかなか売っていないんですよね。
でもこういう試行錯誤が、製本と楽しさでもあります(*^ー^)ノ

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