病気のはじまりからこれまでのこと、少しずつ思い出しながら書いていきます。





2020.7.1水曜日


熱が上がったり下がったりが1週間続き、この日も朝からぐったりだったけど、仕事行かねばならず、娘は実家の母にお願いし。


この1週間ずっと、昼間も何度かメールで熱の状況や様子を知らせてもらった。


食欲もなく、1日中ぐったりして寝ている。


熱が下がらない。


変な夢を見る。


職場の上司には先週から状況は伝えてあり、この日も、少し早く帰らせてもらえた。


理解のある職場、上司に感謝。


15:00すぎくらいだったか、

眠っていた娘が、急に頭を持ち上げ、私の方を見ている…


けれど目線は合わず、私の頭の上のあたりをぼーっと、何か動くものをゆっくり追いかけるように見ている…


「どうした?」


返事なし。


そのときの私は、娘が、何か虫でも追いかけているように見えたので、


「虫でも飛んでる?」


と聞いたが、それに対する返事はなく、少し間をおいて、


「ヤツが襲ってくる」


と言い、そのまま、また眠ってしまった。


虫なんかどこにも飛んでなかったし、


私は、


何かがおかしい。


何かわからないけど、とにかくなにか嫌な予感がする。


そう思ってすぐに小児科に電話した。






今思えば、これは痙攣で、もう脳の中で何かしらの症状が出ている状態だったわけで、この時点で救急車を呼ぶべきだったと思う。


その当時の私は、救急車なんて呼んだこともなく、さらにコロナで医療が逼迫してる状況の中、救急車を呼ぶということを躊躇してしまった。


あとからネットでいろいろ検索していたら、


このときの娘の状況は、直ちに救急の病院にかかるべき状況だった。










この日はあいにく、この1週間、熱でかかってた小児科は休診日。


もう1つの、赤ちゃんの頃に少しお世話になったことのある近くの小児科へ電話した。


まだ診察時間前だったけど、


・1週間熱が続いている


・幻覚のようなものがみえるようだ


ということを伝えたら、今すぐ来てくださいと言ってくれた。


このときは、なんてありがたい対応をしてくださるのかと思ったが、すぐ後に、この小児科を選んだことを後悔することになる。





今思えば、このときの娘は歩ける状態ではないくらいもう脳の中は病魔が支配していた状態だったんだろう


病院行きたくない


と、しんどそうに言う娘の体を支えながら、連れて行った。


なんとか私が支えながらも自分で歩いて病院に入り、すぐに待合のソファーに横になる娘。


看護師さんが聞き取りをしてくれて、熱表、血液検査の結果などを渡し、これまでのことを伝え、すぐ診察室へ通された。






この後のことは今思い出すだけでも本当に怒りがこみ上げてくる。





「お願いします」

と先生の前に座らせると、


その先生は、ちらっと娘の方をみて、胸に聴診器をあて、すぐに看護師さんのメモや血液検査の結果の紙などに視線をうつし、


そのままこちらを見ることなく、


「かかりつけで薬は出してもらってるんですよね」


と言った。


「はい」


私がそう答えると、


「薬まだありますよね。また明日かかりつけへ行ってください。」


何の処置をするわけでもなく、そのまま一度もこちらを見ることもなく、診察は終わった。


そこで私ももう少し何か聞くなどすればよかったのかもしれないけれど、


もともと、昔かかったときに印象がよくなかったので、


今回もやっぱりな対応をされて、一瞬で、この医者に相談しても意味がないと判断した。


待合に戻ってから、何か察したのか看護師さんが心配そうに声をかけてくださったが、もうここで何かしてもらおうとかそんな気持ちはとうに消えてたので、


苦しそうに横になる娘の体をさすりながら、


「ありがとうございます。大丈夫です。」


とだけ答え、病院をあとにした。





あまりにも理不尽な対応された悔しさと怒りと娘の心配とで、送り迎えしてくれた父の帰りの車の中で泣けてきたのを覚えてる。





そのまま娘は、もう1週間ほとんど何も食べていない状態で、この日の夜を迎えた。


本当にしんどそうで、あんな医者のところに連れて行ってしまって、無駄なことをさせてしまったと後悔しながら、隣で眠った。





そして、次の日の夜明け、ついに大きな痙攣がくる…