食べムラがあるため、食後打ちのあゆみさん。

夜食べて、インスリン準備して、打つ様子を見守っていたけど、ちょっと目を離した時間があった。
そのあと、「ママ終わったよ〜」とダイヤル0になったペンを見せに来たので、早いな?と思ったけど、やったと言うので疑わずその場は終わった。
そのあと、ピアノのレッスンがあって、帰宅後リブレチェックすると…475ガーン
これは、打っていない証拠です。


「あーちゃん、打ってないやろ?」
「うん…」
「何で?」
「痛いのが、嫌やったから」


そのあとは、いけないことだと、うたないと死んでしまうんだということを分からせるためにコンコンと説教。
二度としないと約束した。

あゆみさん、ずっと唇噛み締めてうなづいて。

でも、謝らなかった。


いけないことと分かっているけど、そうせざるを得ないくらい嫌で嫌でたまらなかった注射…。
悔しさがにじみ出ていた娘の顔…。


悲しい嘘の裏に、あゆみの小さな胸にうずまく辛く苦しい思いが詰まっていて、それを思うと涙が溢れたえーん