バイリンガルは言葉は遅れないという記事

 

 

ちょっと調べものをしていてたどり着いた記事なんですが、

(もう今さらバイリンガルについて書くのもなんで??って感じですが)

バイリンガル研究で、バイリンガルで言語発達は遅れないといことを解説してくれているんですが、すごくわかりやすかったので、私の疑問が解けた気がしています。

 

二言語環境で育っても言語発達が遅れないというのは有名な話なんですが、

 

実際、遅れているよね?と私は思っていました。

 

だってさ、インプットが半分なんだから知っている言葉の数がフツーに少ない。

日本に帰国して、語彙めっちゃのびたよ?

と思っていたんです。

 

だから、二言語環境は言葉遅れるよね?と思ってました。

それに20歳まで両言語、追い抜かされたり、追い抜いたりを繰り返しながら追いつくとも書かれたし、それって周りと比べて遅いってことじゃないの?と思ってました。

 

 

それでこのブログ読んで、その理由がわかりました。

このブログが引用している文献はスペイン語と英語のバイリンガル研究なんですが、

スペイン語と英語の語彙を足すとモノリンガルと同等という事なんですよね。

だから、英語だけスペイン語だけを見ると遅れているように見えるって話なんですよ。

(でもさ、犬とDogとか同じ語彙はどうやってカウントしてるんだろうね)

 

だから、バイリンガルの子が片方の言語が遅れて見えても、言葉の発達として言語の習得能力が劣っているわけではないという話なんだけど、

 

それでいいの?って話。

 

 

正直さ、日本もアメリカもモノリンガルの世界だから、周りの人のほとんどがその子の能力を正確にわかってあげられないってことだよね。

真の実力よりも低く見積もられてしまう。(よく国際結婚のお子さんの英語力が低くてご主人とバイリンガル教育で言い争いになると聞いたことがある)

 

それでこのブログには10歳には追い付くと書いてあって、私は20歳には追い付くって書いてある本を読んだことがあるんだけど(10歳と20歳じゃ大違いだけど)、小さい頃は覚える語彙が多いので遅れているけど、そのうちモノリンガルの子は新しい語彙が減ってきて飽和してくると、バイリンガルの子が追い付いてきて結果的に二言語話せるバイリンガルの子のほうが二言語話せてすごい!ってことになるってことよね。

 

そう。だからこの事実をちゃんと知ってれば、バイリンガルはほかにもメリットあるし、いいじゃん!ってなるけどさ、

それは語彙が追い付くまで、二言語のインプットを恒常的に高いレベルで与え続けないといけないってことだよね。

 

だから、家庭で日本語を話し、補習校に行き、平日は現地校に行くのはバイリンガル育成においてめちゃくちゃいいんだよね。

 

でも、駐在家庭でそれを長期間、実現できる人ってどれだけいるの?という話。

 

そして、年齢が低ければ低いほど、モノリンガルとの差が目立つという話ですよね。

 

 

帰国したら、モノリンガルの中で生活しないといけない。

そして英語を忘れた日には、ただ遅れているだけという事になる。

 

学年が低いほど、言葉は忘れやすく

学年が低いほど、英語を維持向上しなければいけない期間が長い

 

その間、ずっと日本人として遅れているように見えるというのは親も子も理解できるのだろうか?(私は知らなかったから、早々に私ってバカなんだなって落ち込んでたよ)

 

英語話せるから仕方ないねーで我慢できるのだろうか。

 

一体いつ追いつくのかは知らないけど、

 

というか追いつくの定義が不明だなと思う。

 

きっと駐在家庭なら日本人の上位10%、あるいは20%くらい?を目指してほしいと思っているはず。そこに追いつけるのかというのが結構疑問点。

そういう論文の研究対象って、だいたいがバイリンガルの多い地域でやられているから、

バイリンガルだからといって高度人材とは限らないし、バイリンガル環境が20年単位で用意できる国または家族の話だから、ちょっと基準が見えにくい。

 

 

日本で英語を早期からやって、バイリンガルを目指す理由って

家族とのコミュニケーションをとるとか、多文化を知りたいという理由でやる人は少なくて

ほとんどが高度人材になることを期待して行うはずだよね。

 

それに見合う言語力を習得可能なのかっていう話だよね。