幼児期に海外で子供を育てると子供の日本語は確実に遅れます。

 

これについてモヤとしていることがあるので書いてみようかなと思います。

 

 

我が家は、かなり気を付けていた方なので日本語はとても流暢ですし、英語もほとんど混ざりません。多少、混ざっていた部分は帰国後1か月で完全に消失。(多分、覚えていた英語はほぼ忘れたのでは?と思っている)。ぱっと見は日本育ちの子とほとんど変わりません。

 

が、やっぱり単語不足だなと思います。

 

 

日本で生活する方が、親も多様な日本語を話すし、電車やテレビで聞き慣れない言葉を多く聞くのでそれどういう意味?という質問がめちゃくちゃ増えました。

 

なぜなぜ期が再び到来した気持ちで、多少ぐったりしています。

 

が、それも親のせいなので我慢我慢。

結構イラついてしまうので反省しています。

 

 

親ですら、日本語が出てこないという現象を経験しているので子供の日本語が遅れてしまうことは仕方がないとも言えます。

 

 

 

が、

 

 

 

幼児はすぐに環境に適応し、言葉も習得する

 

 

 

と思っている人多すぎません?

幼児のこと過大評価しすぎでは??

確かに、幼児は大人よりは言語習得に優れているかもしれませんが、なんでもすぐに吸収できるほど幼児は優秀なのでしょうか?

 

そしてその幼児のライバルは大人ではなく同じ幼児たちです。

 

日本育ちの幼児だって生まれた年数かけて最大限の能力をフル活用して日本語を習得してきたのに、遅れた日本語がその子たちにすぐに追いつくだなんて無理でしょと私は思っています。

 

これはアメリカの現地幼稚園に入る場合もだし、日本帰国後もあてはまります。

確かに、現地の幼稚園に通っていれば親よりも流暢に発音よく話しますが、大人よりも、ものすごいスピードで言語を学習しているというわけではないと思うのです。

 

幼児だって泣きながら必死で覚えているのだと思います。

 

小学校に入学するころになると、周りの日本人は急に自分の子供の日本語の遅れを気にしだすようです。もちろんその前から気にしてる人もいますが、やはり補習校に入学するころになると急に気になるようですが、二言目には、まぁ日本に帰国すればすぐに追いつくんだろうけどというのですが、

 

私は、本当か??といつも疑問に思っています。

 

 

表面的な話し言葉は、私もすぐに追いつくというのは賛成です。

表面的にはすぐに日本の子どもたちに追いつきます。

 

 

それは英語にも言えることで、英語も話し言葉は2年で習得可能だそうです。

しかし、学習言語となると3-11年かかると言われており、これを知った時、私はすごく納得しました。

 

私の親は、海外在住時に私は英語がぺらぺらで家族の中で一番流暢に英語を話し友達とも話していたと評価したのですが、私は最後まで学校の授業に満足についていけた感触がありませんでした。だいたい先生の言っていることは聞き流し、すべての感覚をフル活用して、周りが何をしているか観察してから行動に移す。あるいは、友達に聞く。

友達の説明は理解できたけど、先生の説明は6割くらいしか理解できないという感じだったような気がしているのですが(うるおぼえですが)、納得です。

 

 

これは帰国後も言えることで、日本の学校生活には割とすぐに馴染み、友達とのコミュニケーションも円滑だったと思います。特に、言葉に不自由をしたという記憶はないですが、

 

 

とにかく勉強についていけなかったという記憶があります。

 

 

人の倍勉強して、人並みみたいな感覚がありました。

 

 

特に小4から始めた中学受験は結構、苦労したと思います。

あれがなければ、私はさらに勉強ができなかったと思いますが、

同じクラスの子(中学受験は成績でクラスが決まる)ははるかに私より遊んでいたと思います。

まぁ、もちろん、勉強している時間、集中している時間なんて、他人にはわからないので比較できませんが、

 

もともと持っている日本語の量が違っていたと思います。

これは、中学受験関連の本をよんでも自分の語彙力、読解力のなさで苦労したんだなと感じます。

 

これは日本で育っても足りない子というのはいると思うのですが、日本で育てば何もしなくても一定レベルの日本語は習得可能。プラスαでどうするかという問題なのに対し、

海外育ちはそのゼロ地点にすら立てないことがあると思うのです。

 

 

 

でも、

 

話し言葉は他の子と変わらないとなれば問題は表面化しません。

 

日本語は流暢に話せるようになったのに

なんとなく、勉強が不振である。

なんとなく、人の話を聞いていないようである。

 

みたいな、帰国生は割といるのではないかと思っている。

 

特に、幼児期を海外で過ごした、話す日本語が完璧で振る舞いも完璧な子でも当てはまるのではないかと思う。

 

しかも、海外滞在期間が

年少から年長なのか

年中から小1なのか

年長から小2なのか

 

でも大きな差があるのでは?と思っている。

 

 

 

目に見えない日本語の遅れは、案外、長期間、影響があるのではないか。

一度遅れたら、取り戻すにはものすごい時間がかかるものではないか。

 

 

と思っている。

 

 

まぁ、おおもとの能力が違うと言われれば、それまでの話ですが、


 

幼児期の日本語の遅れは、思ったより長引くと思っています。

そして、日本語も英語も学校の勉強についていけているかでは測れない、底しれぬ深いものがあると今は感じている。自分の理解度の浅ささが気になっている。


 

幼児期の海外経験、

 

覚えた英語は不完全なので、一から覚えなおす覚悟が必要。

日本語は遅れている。ので読書を人の何倍も頑張ること。

 

これが、帰国後最も大事なポイントで、過去の自分に最も伝えたいメッセージです。

 

 もちろん、失ったものもあれば得たものもあるとは思ってるので、すべてが後悔しているかとはならないですけどね。


ですが、海外経験から得られたものは、

私もだし、子どもたちも英語ではないと思ってます。