2章は気持ちの話です。
 
いじめられたとか、上手く適応出来なかったという話です。実例があげられており、筆者が考えうる限りのサポート方法が書かれています。
かなり参考になると思います。
 
 
私もよくいじめられなかったなと思うような事たくさんしたんだよね。あれは低学年だったからなんとかなったのかな??いい学校だったのか。人間関係的にまだ未熟で日本育ちでさえ、ちょっと信じられない事する子がたくさんいる時期ですよね。そう考えると低学年帰国は、上手く順応するのかもしれません。
その代わり、帰国子女らしさは微塵も残りません。ただ、それは、社会に順応していくために必然なのかもしれませんね。
小学校低学年で渡米すると馴染みやすいの逆パターンだよね。
 
あと、海外に行くと良くも悪くも、人の気持ちの機微が読めないよなぁと思います。
滞在国の常識やバックグラウンド、言葉が違う。友達が何を考えているのか想像しにくいですよね。
もし、日本にいれば色んな事がわかってしまい、色んな事が気になり、それに合わせて行動するだろうけど、海外にいると半分、聞こえないようなものなんだろうと思います。良くも悪くも鈍感になりますよね。
 
大人でも、同調圧力がないと言う人が多いけど、同調圧力がわからないだけ、正直、煩わしい事がわからないし、外国人だから許されてるから楽なんだと思います。
 
だから、子供も人の気持ちに鈍感になっちゃう子がいるのかな?と本を読んで考えてしまいました。ただ、逆にわからないからこそ慎重になりすぎる子もいるだろうと思います。
外国人という枠から出たら直面する問題なんだと思います。
 
なんで、アメリカではいじめられなかったのに日本だといじめられるんだろう?

日本って本当に多様性がないよね。
 
という話じゃないんですよね。
 
 
アメリカでいじめられないのは、外国人だからだと思います。もちろん、アメリカのほうが異言語を話す人たち、英語が話せない人たちに寛容ではあるけど、そういう事ではなくて、
もともと、見た目も母語も違う、アメリカに来たばかりの子が何しても寛容に接してもらえるだけじゃないでしょうか?
 
見た目も日本人、日本語も話せる、両親も日本人の子が日本でおかしな事すると、えっ?なんで?理解出来ないんだけど??
ってなるだけだと思います。
 
これは、この本に書いてあります。
 
これは日本だけの問題ではなく、アメリカでも起こるそうです。アフリカから来た子はアメリカの現地校ではとても苦労するそうです。
なぜなら、見た目は(黒人系の)アメリカ人だからです。
 
 
私もかなり色んな事に戸惑った記憶があり、緊張して、変な事をしないように細心の注意を払って生活していましたが、気をつけても気をつけても気をつけても、何かやっちゃうんですよね。
なんて自分って浅はかなんだろうと思いましたね。でも大人になってもよく考えると、他のみんなは小さい頃から少しずつ少しずつ、親や幼稚園から学んでいたことなんだなと思います。
決して自分が馬鹿で浅はかでうっかり者なわけではなかったのかもしれないと思います。
(完全に否定はできないのが悲しいところです)
 
 
子供は、日本に帰国するとアメリカにいる時より、実は大きな困難に打ち当たるんです。
 
ただ、本には気にしすぎているだけのこともあると書かれていて、
多くの子が通過する、日本大嫌い期やいじめられたり、疎外感を感じていたが勘違いだったり、時が解決することもあり、過敏に反応しているだけということもあると注意しています。
 
 
いじめに関して読むと、やっぱり嫉妬のようなものがあるのでしょうか?嫉妬とも違う何かがあるのかもしれませんが、
こっちに住んでいても感じる、日本の異様な海外暮らし賞賛文化が関係しているかなと思ってしまいます。これって完全に親の問題だと思います。
帰国子女の親もだし、いじめてくる方の親もだし。
海外暮らしって聞いてどう感じますか?特別だと思いますか?
 
日本では得られない経験を特別視しているからだと思うんですよね。日本で育つのとは違う個性を与えられると思っているからですよね。
 
子供からすると、海外暮らしって別に特別でもなんでもない普通な事なんだよね。生まれながらに自動的に与えられた環境で特別でもない。
たぶん、受け入れる方の子供も特に何も考えてない。というか、そんなに理解してない。
 
 
けど、それが生意気な態度にでたり、嫉妬されたり、疎まれたり、とかあったらそれは親の影響なんだよなぁと思ったりします。
 
でも、これは、日本での帰国子女像や海外暮らしが誤解されて続けら限りどうしようもないのかなぁ。
 
 
まぁ、でも帰国してみなければどうなるかわからないし、うまくいくかもだし、行かないかもだし。心配しても仕方ないので、こうしたことが起こりうると頭の片隅に置いておくのがいいかなと思います。
 
この本はの対象年齢のメイン層は小学校高学年がいるご家庭向けです。
中学、高校、大学も含まれています。
 
著者が帰国子女向けの学習塾の経営者だからですが、
 
 
低学年や幼児帰国は蚊帳の外という感じ。
まぁ、持ち前の順応の早さで、さっさと順応してしまい目立ったトラブルが起こらないのかもしれません。(英語維持もできない)
 
当事者としても、目立った困りごとがなかったのは事実かもしれませんが、
 
 
だからといって苦労していないわけでは断じてないと思っています。
というか、苦労しただけで、結局は何も残らないのでは?とか
性格ゆがんだだけじゃん?なんてひねくれたことを考えてしまします。
 
前にネット上で低学年帰国なら帰国後の順応もうまくいくし、現地でも楽しむから気にせず現地校に放り込んでOKとされていることに大きな違和感を感じていたんですが、
 
当事者が言うなら全然いいですし、そういう子もいると思いますが、
親にそんな簡単に言い放たないでもらいたいと思ったのが正直な感想なんだと思います。