著書は、数学者で大道芸人で12か国語が話せて日本に住んでいるハンガリー人のピーター・フランクルさん。
情報量が多い、、何者なんだろうかというこの方が書いた本で、
真の国際人とは、彼の言語学習の源、英語について、子育て全般に関する内容です。
かなり、同意するところや、これからやりたいと思っていた事などが書かれていてかなり面白い本でした。
彼はこれを日本語で執筆したんだよね?とかなり気になる本でした。
著者の母語はハンガリー語です。6歳の時にドイツ語を習い始めていますが、著者いわく身にならなかったと書かれています。彼が第2外国語であるドイツ語をまじめに学びだしたのは中学3年生、その後、英語、日本語のほかにロシア語など12ヶ国語で講義ができるほどだそうです。
また言語だけでなく数学者として名をはせている、本当の国際人としての考えはとても興味深いです。
彼も母語が最も大事であると書いています。著者は日本に40年以上住んでおり、夢でハンガリー人のおじいちゃんとの会話でさえ日本語になっているほど、日本語を操り、大学の講義をしたり、本を書いたりしているが、自分にとって最も的確に使いこなせる言葉は群を抜いてハンガリー語だと言っています。
おそらく彼の日本語は並みの日本人よりレベルが高そうですが、それでも第一言語を第二言語はぬかせないということなんだと思います。
それはつまり高い英語力をつけたいなら、それよりも群を抜いて高い日本語力が必要ということだと思います。
高い日本語力とは何だろう?どこまで行けば高いレベルなのだろうか。
高みを目指すなら英語なんてやってる暇ないと思っちゃいます。
私は、日本で生活するモノリンガルであっても言葉の表層しか持っていない人はたくさんいるし、そんなに深い思考を持っていなくても、それなりの難関大を卒業することは努力次第で可能だと思うんですよね。だから単純に学歴で図ることもできないと私は思います。
アメリカにくるまであまり言語力という事を考えたことがなかったのですが、英語について考えると必然的に日本語力というものも気なってきます。
子供たちが現地校で1,2年で習得してくる流暢な英語は、ほとんどの場合、英会話です。
そして、子供の年齢相応レベルの英語です。
英語のほんの表層に過ぎない。
でもちゃんと日本語が育っていれば、日本語で思考してそれを英語で表現できるのは、強いはずです。
問題は、海外でちゃんと日本語を育てつつ、英語を習得することが出来るかという点じゃないかと思います。
日本語も英語もどのレベルを目指すかで難易度は変わってきそうですね。
続く