持病も何もなく、至って健康だった私が、2013年(30歳台後半の時)に突然、劇症型心筋炎に罹りました。一時は心停止まで起こし死の一歩手前のところでしたが、幸運が重なり、また医療関係者の皆さまの救命措置のおかげで一命をとりとめました。



今は回復し、昨年第3子を妊娠・普通分娩で出産するほど、普通の人のように暮らすことができています。
ただ、後遺症として、足に若干の麻痺が残りました。

当時、突然のことに、家族や友人は皆、Webで「劇症型心筋炎」の闘病記などを探したそうです。私も意識が回復してから、ベッドの上で皆様の闘病記などを読み、一喜一憂したり病気に対する知識を深めたりしたのを覚えています。

私の経験が同じように、少しでも誰かの役に立てば…と思い、闘病記を残したいと思います。
また、これを機会に、まだ認知度の低い「劇症型心筋炎」について、知っていただければと思います。

<追記>
中には「劇症型心筋炎」で家族や大切な方をなくした方もいらっしゃるかもしれません。死亡率4割、致死率の高い病気ですから…
心筋炎で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りいたします。
回復した事例を読み、逆に悲しんでしまう方がいらっしゃるかもしれません。
あくまで「備忘録」「現在闘病中の方へのエール」の意味でのブログですので、ご容赦いただければと思います。

<お断り>
なお、当時の記憶(特に急性期)はあいまいな部分もあり、また医療従事者でもないため医療用語や内容に間違いがあるかもしれません。ご承知おきください。
個人の特定を避けるため、名前や地名は、伏字orアルファベットで記します。



~・~・~・ 病気について ~・~・~・


≪心筋炎について≫
心臓の筋肉に炎症を起こす病気=「心筋炎」です。心筋に炎症が起こる原因としては、ウイルスが最も多いようです。そのウイルスが運悪く心筋に達して炎症を起こし、最悪の場合は心不全に至ります。
風邪に似た症状で始まることも多く、はっきりした診断が難しく、初期診断で見過ごされることも多いそうです。
→心電図を見ればすぐ判断がつく病気なので、「風邪様症状でも、少しでも循環器症状があれば心電図を取る」ようになって欲しいものです。

≪劇症型心筋炎とは≫
心筋炎は、程度に応じて、3つに分けることができます。
●慢性心筋炎
●急性心筋炎
●劇症型心筋炎

心筋炎の中でも心臓の機能が極端にかつ急激に低下し、全身の循環が維持できなくなる場合を「劇症型心筋炎」といいます。数日で死に至ることがあり、40歳以下の突然死の原因の20%ほどが、この劇症型心筋炎とも言われています。私も一時的に心停止を起こしました。
正確な発症率は把握されていないようですが、心筋炎から劇症型に移行する人は非常に少なく、一説には100万人に1人とも言われているようです。
劇症型は、発症時の急性期さえ乗り切れば、心筋がみるみる回復し、予後が良いことが多いです。ただ、ダメージが残り拡張型心筋症などの心臓病に移行することもあります。


以下に、日本心臓財団のリンクをはります。とても分かりやすいです!
  ↓
http://www.jhf.or.jp/heartnews/vol35.html