朝、いつものようにカズに電話をした。


だけど、カズは電話には出なかった。


職場の駅に着き、仕事モードに切り替えようとしていた時にカズから電話がかかってきた着信


『ゆぅ!?
おはよう晴れ
ごめん、シャワー浴びてたわ温泉
昨日の夜、実家から電話があって親父が危ないらしくて救急車で運ばれた…。
俺、仕事休んでこれから病院行ってくるわ。』



『えっ!!
大丈夫!?
ゆぅの事はいいから急いで行ってあげて。
こんな状況の中じゃ絶対無理しちゃうから無理だけはしないで。』


『ありがとう。
またわかったら連絡するわ。
もしかしたら実家に泊まるかもしれないけど…』



『気にしないで。
大丈夫だから。
やっぱり傍にいてあげるのが大切だと思うから…』



『わかった。
ゆぅは仕事頑張って美容院
終わったら連絡して着信



いきなりだった。



思いもよらない事態…。


私も仕事がなければカズの傍にいて励ましてあげたい…カズの力になりたい…



そう思いながら私は仕事に向かった。


私の中で身内に何かあるときのツラさはよく知っていた。


年末に大好きな祖父が亡くなったばかりだったからだ。


その経験があるから余計にツラさや苦しさ、無理をしてしまうことがわかっていた。


とにかく持ち直して元気になることを私は願うしかなかった。