コロナ禍だった2021年。

私の人生が、変わった年でした。


ピアニストとして音楽活動するにあたって、岡山県の更に山へ向かった田舎に住んでいる私は、此処に住みながら、全国各地で演奏して廻ることを夢見ていました。自分の音を、もっと沢山の人に聴いてもらいたい!


願いは、聞き届けられ、CDを発売したその記念に、東京、札幌、名古屋、大阪、神戸、福岡、熊本と各地でリサイタルが実現。また、講座やセミナーなどでも、呼んで頂けるようになりました。

でも、それこそ、地元である、津山市での演奏活動は、そこまでなかったように思います。


そんな時、私の教室の発表会に、赤磐市に住む学生時代の友人、久美ちゃんが、出演してくれることになりました。それを機会に、何か面白いこと、出来ないかなぁと話したりして…。


久美ちゃんは、4人の子供を育て上げ、地域ボランティアのエキスパートとして、日々、ご近所さんや、困っている人、施設訪問など、忙しく過ごしていました。レッスンも、療育を中心とした音楽のレッスンについて、熱心に取り組み、本当に日々格闘していました。


4年前の今日、その久美ちゃんが、突然、この世を去りました。あまりの突然のことに、周りも、言葉もなく、お葬式も嘘のようだった…その10日前に「Oto-Kumiピアノ発表会」(彼女の教室の発表会)で、ゲスト出演した後、一緒に食事して、ホントにこれから何か出来たらいいねと、話したばかり。私の、各地での演奏も、心から応援してくれて、「由美ちゃん、これからだね」と言ってくれた言葉が最後になりました。


久美ちゃんの周りには、彼女を慕う人が多く、彼等と、呆然と、久美ちゃんの棺を見送り。。。誰からともなく久美ちゃんの追悼コンサートをしようという声が上がりました。

久美ちゃんは、毎春4月に、自分の教室の発表会をしていて、きっと来年もやるはずだっただろう。その日に、賛同者を集めて、「Oto-Kumi」のコンサートをしよう!


続きはまた。