突然ですが、あなたは何か勉強してますか?
例えば
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英語の勉強
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読書
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AIの勉強
勉強は非常に良いことです。
これは誰もが知っている事実です。
ですがそれだけではありません。
勉強は脳の老化を防ぐのです。
そもそも脳の老化は何で起こると思いますか?
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栄養不足
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睡眠不足
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運動不足
などいろいろあると思いますが、
実は何も学ばないというのも脳の老化を促進します。
可塑性という言葉をご存知ですか?
これは簡単に言えば、なにか刺激を加えると変化する性質のことで、脳はこの可塑性の塊です。
脳は年齢に関係なく、「使えば発達し、使わなければ衰える」という性質を持っています。
たとえば、新しいスキルを学ぶ、楽器を演奏する、新しい言語を覚えるなどの活動は、
シナプスの新しい結びつきを促進し、記憶や注意力を強化してるれるのです。
逆に学びや挑戦をやめると、このような影響が出る可能性があります
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認知機能の低下(記憶力、注意力、柔軟な思考など)
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認知症のリスク上昇
ここで皆さんこう思ったでしょう。
「どうすれば改善できるの?」
おそらくあなたは今、
「認知症になんてなりたくない!」
「早く改善しないとヤバい!」
そう不安になっているでしょう。
焦らなくても大丈夫です、安心してください。
前述の通り脳は可塑性、つまり変化のしやすさがものすごいのです。
なので基本的には、何か新しいことを学ぶ機会を意図的に作れば、あなたも変われます!
ですがこういう人もいるかも知れません。
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特にやりたいことがない。
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どうすれば効率的に脳を活性化できるのか分からない。
そうですよね。どうせやるなら効率的にやりたいですよね。
ここからは脳の活性化、とりわけ認知症予防に効果的な行為をご紹介しましょう。
外国語を学ぶ
少しハードルは高いですがそのメリットは計り知れません。
2007年の研究では複数言語を話す人は、アルツハイマー発症年齢が4〜5年遅れることが分かっています。
複数の言語を話すから発症しにくくなったのか、アルツハイマーになりにくい人の言語知性が高いのかは分かりませんが
基礎知識を学ぶくらいでも十分良い刺激にはなると思うので、軽くかじってみるイメージでやってみてください。
楽器演奏や絵画などのスキルを身につける
ピアノや絵は創造性が高まりますし、脳にすごく良いです。
1995年の研究で、30人のプロの音楽家と30人の非音楽家を比較すると、
脳梁(左右の大脳半球をつなぐ神経線維束)の前部が音楽家で有意に大きいことが分かりました。
加えて絵や楽器などは手先の繊細な動きと集中によってメンタルの安定にも寄与します。
有酸素運動
有酸素運動は脳の血流を増やし、海馬(記憶を司る部位)の萎縮を防ぐことが研究で示されています。
2019年の研究では、16週間の有酸素運動プログラムにより、海馬の特定の領域の体積が増加し、
特に高齢者においては萎縮の進行が抑制されることが確認されています。
運動は脳だけでなく、当然身体的にもメリットでしか無いので、まだやっていない方はぜひ始めてみることをおすすめします。
習慣化するならこの記事を見ると挫折しにくくなると思います。
習慣化で挫折した方、これを見よ。[成功率重視の習慣法][科学的に正しい習慣化] | NEO-yのブログ
最後に
新しいことに挑戦することは脳にとって非常に良いこと
ですので、「今さら新しいことを学んでも遅い」と思わず、今こそが一番若い日という心持ちで、
ガンガン挑戦していってください!
その手を伸ばす事こそが、脳にとって最善の選択なのです!
引用元
Bialystok, E., Craik, F. I. M., & Freedman, M. (2007). Bilingualism as a protection against the onset of symptoms of dementia. Neuropsychologia, 45(2), 459–464.
Ripollés, P., Marco-Pallarés, J., Hielscher, U., Mestres-Missé, A., Tempelmann, C., Heinze, H.-J., ... & Rodríguez-Fornells, A. (2016). Intrinsic monitoring of learning success facilitates memory encoding via the activation of the SN/VTA–hippocampal loop. eLife, 5, e17441.
Schlaug, G., Jäncke, L., Huang, Y., Staiger, J. F., & Steinmetz, H. (1995). Increased corpus callosum size in musicians. Neuropsychologia, 33(8), 1047–1055.
Stuckey, H. L., & Nobel, J. (2010). The Connection Between Art, Healing, and Public Health: A Review of Current Literature. American Journal of Public Health, 100(2), 254–263.
Erickson, K. I., et al. (2011). "Exercise training increases size of hippocampus and improves memory." PNAS, 108(7), 3017–3022.
Aerobic exercise increases hippocampal subfield volumes in younger adults and prevents volume decline in the elderly