集中力に関する記事や、動画見てるとよく「難しい問題から取り掛かると、その後にする作業が楽に感じられる。」という意見を見かける。一方で、「簡単な問題から取り掛かると、作業興奮と達成感でモチベーションが上がり...」的なこともよく聞く。

 

僕は思った。

 

結局どっちがええねん...

と。

 

勉強や仕事におけるタスクの取り組み順序は、生産性や集中力に大きな影響を与えます。「簡単な作業から始めて徐々に難しいタスクに移行する」方法と、「難しいタスクから始めてその後簡単な作業を行う」方法、それぞれにメリットとデメリットが存在するのでそれぞれ詳しく解説します。

1. 簡単な作業から難しい作業へ

メリット:

  • ウォーミングアップ効果:簡単なタスクから始めることで、作業へのリズムを作りやすくなります。

  • 達成感の積み重ね:小さなタスクを完了することで、達成感を得られ、モチベーションの向上につながります。

デメリット:

  • 重要なタスクの後回し:簡単な作業に時間を費やすことで、難易度が高く重要なタスクの着手が遅れる可能性があります。

  • エネルギーの消耗:簡単なタスクでエネルギーを消耗し、難しいタスクに取り組む際の集中力が低下する可能性があります。

2. 難しい作業から簡単な作業へ

メリット:

  • 高い集中力の活用:作業開始直後の高い集中力を、難易度の高いタスクに充てることができます。

  • プレッシャーの軽減:難しいタスクを先に終わらせることで、後の作業をリラックスして進められます。

デメリット:

  • 心理的ハードル:最初に難しいタスクに取り組むことへの抵抗感から、作業の開始自体が遅れる可能性があります。

  • モチベーションの低下:難しいタスクで行き詰まると、全体のモチベーションが下がるリスクがあります。

3. 個人の性格やタスクの種類による適性

タスクの取り組み方は、個人の性格やタスクの性質によって適性が異なります。

  • 個人の性格:計画的で慎重な性格の人は、難しいタスクから始めることで安心感を得られる場合があります。一方、柔軟性が高く、変化を好む人は、簡単なタスクから始めることでリズムを作りやすい傾向があります。

  • タスクの種類:クリエイティブな作業や高度な分析が必要なタスクは、集中力が高い時間帯に取り組むと効果的です。

4. ADHDおよびASDの方に適したタスクの取り組み順序

ADHD(注意欠如・多動性障害)の場合:

ADHDの特性として、注意力の維持や衝動的な行動が挙げられます。そのため、タスクの優先順位を明確にし、効率的に取り組むことが重要です。「80/20ルール(パレートの法則)」を活用し、成果の80%が20%の重要なタスクから生まれることを意識して、最も影響力のあるタスクに集中する方法が有効とされています。

また、「2分ルール」を適用し、2分以内で完了するタスクはすぐに取り組むことで、先延ばしを防ぎ、効率的に作業を進めることができます。

 

ASD(自閉症スペクトラム障害)の場合:

ASDの特性として、柔軟性の欠如や計画の変更への抵抗感が見られることがあります。研究によれば、ASDの方はタスクを提示された順序で遂行しがちで、効率的な順序変更が難しい場合があります。

そのため、タスクの順序を事前に計画し、視覚的なスケジュールやリストを用いて明確に示すことで、取り組みやすくなる可能性があります。

5. まとめ

タスクへの取り組み順序は、個人の性格やタスクの性質、状況によって最適な方法が異なります。特にADHDやASDの特性を持つ方は、自身の特性に合わせた戦略を採用することで、効率的に作業を進めることができます。自分に合った方法を見つけ、柔軟に対応することが重要です。