出産後、助産師さんが「ゼロゼロ言ってますね」といいながらチューブで

吸引を行っていました。


 そりゃ、羊水の中にいたのだからって特に気にしてませんでした。


 出産翌日、会社に出産報告を済ませ、部屋に戻ろうとしたところを看護婦さんに

呼び止められました。


 ナースステーションの奥の部屋に連れて行かれると、そこには先生と保育器

に入ったRがガーン


 先生:「血液中の酸素濃度が低く、保育器中で酸素補給をしないと数値が下がって

     しまいます。念のためS病院の小児科で検査してもらいます。今からダンナ

     さんかどなたか付き添いお願いできますか?」


 えっ?なになに??とにかく両親に電話し、直ぐに病院へ来てもらいました。

 助産師さんの「触ってあげていいのよ」の言葉に「抱っこはダメなの?保育器から

出れないほどこの子は大変なの?」と、半ばパニックに。

 

 S病院から小児科の先生と救急車が迎えに来て、保育器に入ったRと両親が救

急車に乗って行きました。


 残された私、無性に悲しくて涙が止まりません。

 看護師さん、助産師さん、先生が気を使って声をかけてくれますが、優しくされ

ればされるほど辛くて仕方がない。


 助産師さんに、「ここの小児科は閉鎖になって今は無いのよ。だからS病院の

小児科に運ばれただけだから」って言われちょっと安心。


 一週間前に急遽転院となった私はそんな情報ちっとも知らずしょぼん


 なんだ、早く言ってよ。ならRはきっと直ぐ戻ってくるよ。


 っと安心しつつダンナには「RがS病院へ行きました。連絡ください」のメール

を送りベッドで休みました。