
私は弟派
姉と兄がいて、下僕のように
虐げられた幼少時代は、弟妹が
欲しかった。
理不尽な仕打ちを分かち合える
存在を熱望したが、私自体が
オマケの子だったため、弟妹が
産まれる事は無かった。
時は流れ今現在、私は姉と兄を
差し置いて一番強い立場に躍り出た。
姉兄は、長男・長女の特権を
振りかざしすぎて愛想を尽かされ
失脚したためだ。
奴等は自分の立場を過信して
勘違いしたのだ。
おごる平家は久しからず。
今、我が家では私がリーダーだ。
だけど大人になった今、幼い時の
理不尽な仕打ちに対しての
仕返しは出来ない。
一番になったところで、今さら
何のメリットもない。
…ちくしょう。