
友人らと海外旅行に行った時、
空港で旅行代理店からチケットを
受け取り、飛行機に乗ってからの
スケジュールの確認を受け、
「ご質問はありませんか?」
と、聞かれたので私は「ハイ」と
手を挙げ
「私のだけ行き先が違うんですけど」
とチケットを渡した。
係りのオネーサンは「えっ!?」と
上擦った声をあげ、
「ちょっと失礼します」
と言って私のチケットを回収した。
「少々お待ちくださいね」
と穏やかに言って代理店のカウンターの
中へ戻っていき、何やらアチコチに
電話をし、同僚の人と緊張感を感じる
ヒソヒソ話をしていたので
「あのー…大丈夫なんですか?」
と、声を掛けたら
「ええ!大丈夫ですっ!!」
と、結構必死な感じで言われた。
友人達には
「キミタチとはココでお別れだね」
と、ふざけて喋ったりしていたが
私は内心、不安でいっぱいだった。
結局、何とかなったらしく目的地の
チケットを渡された。
「結構、ヤバかったみたいだね…」
と、搭乗してから友人達に言われた。
やはり私だけでなく君達にも
そう見えたか。
忘れられない出来事です。