No.238【スウィート・テン・ダイヤモンド】

昔、友人が勤めていた
複合量販店に
『銀座ジュエリー・○キ』
がテナントで入っていた。

ある日、そこに中年の
ご婦人が来店し
「スウィート・テン・
ダイヤモンド下さい」
と店員に言った。

店員は戸惑いながら
「あの…ウチじゃない
んですけど」
(スウィートテン・ダイヤ
モンドはデ○アス)
と言うと
「何でもいいからダイヤ
10個ついたの頂戴！」
と言った。

田舎の小さなテナント
なのでそれ程の品揃えは
無かったが、一つだけ
ダイヤが10個ついた
ネックレスがあった。

ご婦人はそれを書い、
代金の60数万円を現金で
支払い、帰っていった。

「…よっぽど欲しかった
んだろうね」
と、店員は言っていた
そうだけど、一体その
ご婦人に何があったのか、
しばらくはその話で
友人の職場は盛り
上がったという

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