指揮官たちの特攻 / 城山三郎 | 読書感想文的書評

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書評などと言えるものではございませぬ。

指揮官たちの特攻―幸福は花びらのごとく (新潮文庫)/新潮社
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美食家・来栖けいは美味しいと思ったものでも3ヶ月たってから文章にするらしい。


そのくらい味が記憶に残らないのなら、それはきっと美味しくなかったのだと。



家で平積みになっている、「この2ヵ月で読んだ本」のタワーと、「これから読む本」のタワー。


「読んだ本」タワーの下の方の背表紙を眺めてみる。


「あれ?コレ読んだっけ?」


と、忘れかけてる自分に気付くが、これはこの本が面白くなかったからではなく、僕の記憶力の問題なのである。




太平洋戦争末期の特攻。


神風特別攻撃隊第一号に選ばれ、軍神となった関行男大尉。


敗戦を知らされないまま、玉音放送後に最後の特攻隊員となった中津留達雄大尉。


2人は海軍兵学校の同期で、共に23才で亡くなった。



二人の短い人生と、特攻に至るまで、そして最期。



この男たちは実在した。


ノンフィクションだけど、小説のようでした。