Hi everyone!
お元気ですか？
今日は主人のリクエストで久しぶりにサラダの食べ放題『スーププランテーション』に行き…、
山ほどサラダを食べているところへ、見知らぬ番号から電話が。
普段見覚えのない番号の電話は取らないのですが、ラスベガスの市外局番だったので出てみると長男でした。
携帯じゃない番号からかかってくるだけで、母の勘でドキリ。
「どうしたん？」
「今病院やねんけど、急性盲腸炎で手術すんねん」
ハッ？
レストランの中がざわざわしていたので、思わずおうむ返しに聞き直しました。
「盲腸で手術するって言うた？！」
「ウン。昨夜お腹が我慢でけへんくらい痛かって、ERに行ってん。脾臓かどっか悪いんかと思ってビビってんけど盲腸やった」
今は手術前の準備室にいて、あと30分で手術だとか。
ということは、すでにひと晩入院したんやん。
なんで昨夜電話してけえへん。
この時点で、おかーさんはサラダも喉を通らへんことに。
「ほんで携帯家に置いて来てん。これ病院の電話やねんけど、弟に電話して持って来るように言うて。アイツ、電話に出えへんねん」
「あの子、アンタが入院したこと知ってるん？」
「知らんねん」
次男が仕事から帰って来るのは夜中なので、次男が帰って来るのを待たずに自分で運転してERに行ったのだとか。
本人もまさか入院して手術という経過を辿るとは、予想してなかったらしい。
息子ってこんなん？
さらに。
「たまたま今日は休みをリクエストしててん。けどもし明日も休まなアカンねんやったら、電話せなアカンから」
そら休まなアカンやろ。魚の目取るんとちゃうで。手術やで。
息子ってこんなん？
日本やったら１週間入院やで。
慌てて次男に電話するもやっぱり取らないので、とりあえずテキストを送りました。
そんなことやっているうちに、おかーさんは涙が込み上げて来ました。
だって。
昨日は長男の誕生日だったんです。
本当はそのためにラスベガスに帰りたかったのは、以前にも書いた通り。
でも主人の抗がん剤服用と重なるのはわかっていたので、その前に行くつもりでしたが、家の工事もまだ終わってないし諦めたのでした。
で長男ちはここ最近、立て続けに冷蔵庫と給湯タンクが壊れて買い換えるハメに。物入り続きだったので、少しでも足しになれば、とバースデーカードにプレゼントの代わりに小切手も同封していました。
誕生日の朝にお礼の電話がかかってきて、主人と２人で、
Happy Birthdayを歌ったのですが、長男がERに行ったのはその夜のこと。
電話で話した時には、お腹が痛いなんておくびにも出さず…。
昨日で32歳になった長男。
もう30過ぎのエエ大人やし、たかが盲腸やし、ということは重々承知の上で、
ほんでも長男が不憫で胸が潰れそう…。
長男は陸軍在籍中に駐屯先の韓国で大きな機材が頭に落ちて、ヘリコプターで病院に搬入され数10針を縫う大ケガをしたことがありますが、その時は職務中の事故だし、海外だし、なんと言っても陸軍が面倒を見てくれたので事後報告でした。
それ以外で入院・手術というのはこれが初めて。
私も入院・手術は盲腸が初めてでした。でもまだハワイに嫁入り前だったので、両親もいたし。
３カ月前だったらすぐに飛んでいってあげられたのに、と思うと同時に、今でも車を飛ばしたら５時間で行けるとも思うから、余計に申し訳なくて。
これね、家の工事がまだでも普通やったら飛んでいくんですけどね。
またちょうど、ですねん。ただ今主人が抗がん剤服用の真っ只中。
電話を切ってから何度も行ってあげようと思い、でも主人の不安そうな顔を見て思い留まる、の繰り返し。
抗がん剤が始まるとただでなくてもすごい薬の量なのに、先月抗がん剤終了後に全身じんましんに襲われたので、じんましん用のお薬が２種加わったから、主人はさらに大混乱。
昨夜も夜に吐き気止めの薬を飲んだ後で、ふと見たらドーナツ食べてるし。
吐き気止めの１時間後に抗がん剤のテモドールを飲むのですが、テモドールの前後２時間は食べたらダメなんですね。気分が悪くなるから。
それで、吐き気止めから30分ほど経っていたけど、食べているのを見た時点からさらに１時間待ってテモドールを服用しましたが…。
やっぱりその後気分が悪くなって…。
膨大な数のお薬を、いつどれを何錠飲むかも把握仕切れないということもあるけれど、
こういうことがあるから置いてかれへん。
主人の悪性脳腫瘍のための抗がん剤服用と長男の盲腸の手術を秤にかけたら、それは比べるまでもないことで。
でもついつい、父の最期に行けなかった時に感じたあの無力さまで蘇ってきて…。
それにしても、もし携帯を忘れてなかったら、あるいは次男とすっと連絡が取れていたら、やっぱり事後報告になったんじゃなかろうか。
手術の30分前に淡々と電話してきたのは、親に心配をかけないようにとの心遣い。
ようやく連絡が取れた次男から、しばらくして病院にいると電話がありました。やはり今夜はまだ入院だとか。
「どんな風やった？」
「さすがにシンドそうやった」
私が４人欲しいです。
主人の世話をする私と、息子たちのためにいてあげる私と、母の力になってあげる私と、家の工事を取り仕切る私と、私のための私。
あ、５人やった。
私のための私まで気が回らんかったわ。
長男が順調に回復しますように。
落ち着いたら、次の抗がん剤前にはラスベガスに行きたいナ。
やっぱり息子たちの顔を見んことには落ち着かへん。
せめて快気祝いくらいはしてあげたいです。
では、お元気で。
Have a nice day!
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