親子関係シリーズ

実母に疲れることに罪悪感を抱きながらも素直に感謝できないのは何故か。未だに反発心がありながらも生きているうちに素直にならなければ後悔するのではという葛藤について。


私が中学生から高校生くらいの頃、母はとても不幸そうにしていた。


あれはなんだったのだろう。仕事も家庭も趣味も充実させていたようだが。


不幸と嘆き。


これがすごく重くて無言で私を雁字搦めにしてきた。


この頃から私は、幸せになることは大事なことから目を背け遊び呆けるいけない事だと認識するようになった。


楽しもうとすると突然目の前が真っ暗になって誰かに怒られるような感覚。私がやっていいのは母から勧められた将来の為になる楽しみだけ。


感情が喜ぶままに振る舞うことはできなかった。


でも母は私に笑顔でいることを求めた。誰にでもにこにこ挨拶するような子でいてほしかったようだ。


それは本当の私ではなく気持ち悪くてできなかったが、私が小学生のある日、そんな母好みの女子たちの中に、強制的に入れられてしまうのだった。