仮面夫婦シリーズ


​過去に夫にされた事が忘れられないまま結婚生活を続けた私の末路。そしてその途中にあった印象深い出来事などを書いたものです。


自分の言動で子供たちや周りがどう思おうと、自分は間違っていないと言うスタンスを変えない夫。


夫は普段はほとんどの事に無関心だった。小言を言わない代わりに何もしない。そんな感じだった。


ただ、下の子が気に食わない時には毎回恫喝したり暴力を振るったりした。





子を叱る私の声が聞こえると、夫が舌打ちとため息混じりに階段を降りてくる。おちおち叱る事も兄弟喧嘩もできなくなった。


夫はとにかく問題が起きるのを嫌がった。


私は、問題が起きるのは仕方ない事で、子育ての中でそれをどう解決するか話し合ったりして、社会のルールを覚えさせて行くものだと思っていた。


夫は何事においても、何でもいいから早く結論を出せ。終わらせろ。面倒臭いのはごめんだ。というスタンスだった。そうしないとイライラを隠さなかった。


夫は、私や子供たちが問題に直面してそれを乗り越えるために足掻くのを待てないように思えた。


そうして、手っ取り早く結論を出すと言うやり方を続けた結果なんとも味気ない人生になってしまったように感じる。


ただ、私の思うやり方は子供たちにあまり響かなかった。