仮面夫婦シリーズ


​過去に夫にされた事が忘れられないまま結婚生活を続けた私の末路。そしてその途中にあった印象深い出来事などを書いたものです。


夫が子を長時間にわたって恫喝している音声を父に聴いてもらい、父は夫と話がしたいと言った。


父はとても冷静だった。



まず夫の言い分を聞いた。そして仕事に絡めて諭すように話した。


「夫さんの勤めている会社では〇〇なふうにというのをモットーにして大きくなったんでしょ?今夫さんのやっている事はそれとは違うよね?」


というような感じだった。


いつもの冷静で中立的な父だった。決して夫のことを責める言い方はしなかった。


母や弟は父の事を融通が効かないだの悪く言う事があるが、家族の将来を考えたり心配してくれている気持ちが伝わってくる父。口先だけではなく気持ちが伝わる行動をする人である。


父は感情的になる事なく夫と話し、夫も反省したかのように見えた。



そう見えたのだが…






結局夫は変わらなかった。


恫喝する言い方も暴力も繰り返した。


何でこんなに頭が悪いんだろう。恫喝と暴力で萎縮させて誰が素直になり学ぼうとするのだろう。


思い込みが強く、他人の言葉を一切受け入れず間違った道をひたすら信じ続ける。



夫には何も通じないしこの先改善されることもないと理解した。私はなるべく夫が育児に関わらないようにした。


すると今度は疎外感に対して文句を言うようになった。


「今、俺以外の男が滑り込んできても上手く回るんだろ?」


何言ってんだこいつ…となった。虐待しといて家庭に必要とされたいなんて、頭おかしいよ。