しゅ「モモンガになって踊ろう!」


としきりに言っていたのは、こないだ中止になった遠足の時の練習じゃなくて、
生活発表会の為のものだった。

生活発表会とは、保育園で何かしら練習して、保護者たちに舞台で発表するというもの。
劇だったり歌だったり演奏だったり。
保育園児なのでクオリティについては当然期待出来ないけれど、
何せ我が子が舞台の上で歌ったり踊ったり。
興奮しない親は少ない。

例のごとく前日から母さん浮き足立ち、ビデオとカメラの充電完了。
旦那には「遅刻厳禁」と夢枕に立って言い続けた。
紗季は連れて行くと色々アレなのでばーちゃんに預ける段取りを立てた。


朝起きると、いつもは割とストレートな珠羽の前髪がエキセントリックな寝癖。
ドライヤーで必死に直し、髪の毛を私なりに頑張って可愛くしばり、
いざ保育園へ出発して控え室へと送り込んだ。

講堂に続々と保護者が集まり、すし詰めになっている間、子供たちは控え室で遊んでいる。
・・・・遊んでいる。
子供らが遊ぶってことはどーいうことかっていうと、一言で言うとモミクチャ。
で、当然




園長先生の話では、
出てきた頃には髪ぐっちゃぐちゃ。肩ヒモずれてるし。



前半は0歳児~2歳児の出番。
じっと我慢の子。


そして遂に珠羽がぁぁぁぁ!!





3歳児クラス(珠羽のいるクラス)が一番素直らしい。
モモンガ↑

1クラス20人程いるので、少人数のチームにわかれて出し物をする。
珠羽はモモンガになって4人でダンスをするチーム。
ニコニコ笑顔で上手に踊っていた。
毎日毎日保育園で何してんのかわからなくて、

ゆ「今日は何したの?」

しゅ「忘れた!」

しか言わないのに、こんなステキなことコソコソ練習してたのか。
母さん自分が出ているわけじゃないのに緊張してプルプル。
前回 の失敗があるので、ビデオは全て旦那に任せ、カメラに徹した。

というのは、
物怖じしない子がモモンガなんだろうか。
私が幼稚園の頃にこんなことが出来たか謎。

確か劇での役は「北風」。
生き物ですら無いその状況で、衣装のマフラーをトイレに忘れ、
本番はマフラー無しで挑み、しかもそのことに気づいたのは終わってからという持ってなさ。
そんな私の娘なのにキラキラしてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!(親フィルター)
台詞も大きな声でちゃんと言えていた。


0~2歳児はまだ小さいので扱いにくい。
その後の祭り太鼓の全員ダンス。

最前列ほぼ真ん中で踊っていたので、ビデオもバッチリ。
しかしこれ、もしも後ろの列だったら、心の中でかなり文句たれたと思う。
列が入れ替わるわけではなく、ずっとこの並びで踊っていた。
後ろの子たちの親御さんはさぞお怒りかと・・・・・。

みんな上手に踊れていた。
普段あんなにわけわかんなくて会話のキャッチボールも難しくて、
気まぐれでスットコドッコイなのに、みんなやる時はやるのだね!

ばーちゃんがこのビデオを見ながら

ば「まだ小さいのに、みんな覚えるの大変やろなぁ」

ゆ「いや・・・・逆に楽なんじゃないかなぁ。うちらの方が大変だと思うよ・・・・」

ば「・・・・・そうやな・・・・」

そう。2秒前のことすら忘れるトリアタマの私には1曲踊るなんて神業。


4歳児以上は自我が強くなって逆に扱いにくいらしい。
ああ眩しい。

なるほど。




しようとしなくてもしてしまう人間観察日記。

・奥さんにアゴで指示され、ビデオやらカメラやら担当している物言わぬ旦那様
・孫を見に来たはずなのに、ひたすら世間話をするおばあちゃん(話の大半が知人の死や病気話)
・悪気は無くても他の人のカメラやビデオの中にゴンゴン入り込んでしまう小学生男子の群れ
・舞台の園児全員立ってるのに「うちの孫どこや。ああおった、あの立っとる子や」とか言うおばあちゃん


いろんな意味で楽しかった。
感動という言い方は違うけれど、感慨深かった。
大きくなったなぁと。


この後、ビデオ鑑賞中に珠羽は私や義父母に誉められまくりだったので、
興奮して調子にのってはしゃぎまわり、机の角で顔を強打してキレイな痣を作った。
まだまだ子供だなぁと・・・・・。