オスロ〜ムンク美術館
トロムソからオスロまで2時間、空港からオスロ中心の駅まで快速で20分、駅からホテルまで徒歩10分。カール・ヨハンホテルKarl Johan Hotel - Oslo's best locationKarl Johan Hotel is a historic and venerable hotel centrally located on Karl Johans gate. With its warm, classic style, the hotel is one of Oslo's best hotels. Karl Johan Hotel off…karljohanhotel.com老舗ブティックホテル。部屋に荷物をおいて、大急ぎでムンク美術館へ。ホテルから徒歩10分。今回は予めオンラインでチケット購入&入場時間18:00を予約をしておいたのだ。←珍しく計画的。建築が…かっこいい!正直、有名な「叫び」だけ見ればいいやと思って入ったのだけど、予想外にムンク美術館は面白かった。ライフブラッド展という企画展中。この企画展にハマってしまい、うっかり2時間ちかく見入ってしまう。ムンクはただの躁鬱病の画家ではなく、病や死に向き合っている人の内面や、世の中の不条理を次々と絵にしていった斬新な画家だったのだと知る。まず、結核はムンクの主要なテーマ。母を5才のときに、その9年後に姉を結核でなくしているムンクは、この残酷で当時ありふれていた病に冒された人とその家族を、たくさん描いている。ムンク自身と妹は精神病で、どちらも入院歴あり。優秀な兄は、医師国家試験に合格直後に気管支炎で急逝。病と死の匂いが色濃い家庭環境で育った。当時の結核にまつわる医療器具の展示。ハインリヒの青い痰壺と聴診器。すべて解説は生成AIに翻訳してもらうことで、理解深まる。先天性梅毒で生まれてすぐに死んだ我が子を抱く女性。パリに絵画留学していたときに、パリの病院で実際にみた光景らしい。ムンクの妹が精神病で入院していたノルウェーの病院で、実際に使われていた窓枠。まじまじと観察。先天性梅毒で生まれた早産児を救うために考案された、世界初の新生児保育器。フランス製。ごめんなさい、棺桶にみえました。ムンクは同じテーマで何枚も何枚も絵を描くことで有名。先天性梅毒の子供をだく母親。1910年に登場した梅毒のゲームチェンジャー、サルバルサン↓ドイツ人と日本人が共同で開発した特効薬。スペイン風邪にかかったときの自画像友人の医師からもらった(のか購入したのか)酸素吸入器。ムンクが実際に使用していたもの。躁鬱だったのは有名だが、ムンクは頻繁にパリやドイツに行き、ヨーロッパ中の友人と交流しながら画家として生計を立てており、人間関係も画家としての仕事も充実した人生だったようだ。30代のムンクは、長年付き合っていた彼女に結婚を迫られ、喧嘩となり、彼女に刃物で手を刺されて負傷する。麻酔下で、手術室で緊急手術をうけた様子も絵にしている↓結局、彼女と別れて、ムンクは生涯独身。ムンクはアルコール飲み過ぎでアル中一歩手前になったりもしているムンクの父親は厳格な医師だった。画家になってからも友人やパトロンに医師が多く、その人たちの肖像画が何枚もあった。コペンハーゲンの私立の精神病院に入院したときの主治医、ダニエル・ヤコブソンの肖像画↓当時アーティスト達を治療することで有名だったヤコブソンは、カリスマ的な精神科医だった。ムンクを支援した熱烈なパトロンの1人、マックス・リンデ医師の肖像画↓ドイツの眼科医で、ムンクが健康で絵を描けるように、さまざまなアドバイスと心配りをした。とくにムンクの飲酒について警告を発していた。ムンクはしばしば、ドイツの彼の家に滞在した。デンマークの精神病院に入院したときの、看護師さんも絵にしてる。企画展だけでたっぷり1時間半くらい見入ってしまったので、大急ぎで「叫び」を探しに常設展示をざーっと流す。流すといいながら、いい絵ばかりでついつい足をとめてしまう。「岸辺の2人のおんな」死神みたいのが乙女のとなりにいる。ムンクは多作だ。友人や支援者も多く、誰かの好みとかお金のためとかではなく、自分の好きなテーマで自由に絵を描いて、それがちゃんと世間にも認められて、あちこちの国に行きながら、80過ぎまで生きている。こんなに忌むべき暗い絵を大量に描きながら、画家として成功をおさめている。ムンクは不幸で孤独な精神病の画家なんかじゃなくて、友人家族社会に認められて温かい居場所で生きた幸せな画家なのだと思った。タイトル「Anxiety 不安」1894ムンク31才のときの絵「Workers on their way home 仕事帰りの人々」 1913これ、すき↓わたしも仕事帰りにこんな風になってる時ある笑「太陽 The Sun」1911オスロ大学講堂の壁画のシリーズとなってる作品。明るい!閉館ギリギリにようやくみつけた「叫び」リトグラフ白黒バージョン↓ムンク美術館には合計3点の「叫び」があるはずなのに、この1点しかない…のは何故?カラーの「叫び」がみたい…なんと、ムンク美術館の「叫び」は作品の劣化を防ぐ目的で、30分ごとに1作品づつ公開、その間に他の2作品はしまっておくそうです😱1時間半かけて、計画的に見学する必要があるのです。でも。ムンクは「叫び」よりも、それ以外の作品のほうが私は好きだな。ムンク美術館、ここはゆっくり時間をとってみたい場所。充実感でいっぱいに満たされて、そとに出た。