今週末は、「今年は受けて下さいね」って言われた帰国子女向けの模試があります。

そこで、前々から疑問なのが、帰国生入試って誰のことが知っていますか?

ものすごく複雑なのです、一般的な定義の帰国子女は家族の都合で海外に帯同

することになった子女(就学児)のことをよびます。

ですが、帰国子女の入試として考えると多岐に渡っています。つまり学校によって

規定が異なるのです。

(息子に、なんで定規はジョウギなのに、規定はキテイなの?って突っ込まれそう)

そして、半数近くの学校が海外から直接受ける生徒には不利にできているという

衝撃の事実と、帰国子女は英語圏以外が多数いるということです。なのに、英語重視

受験が多い。

 

次女は高校受験ないし編入を米国から直接せざるおえないので、不利です。

なぜなら、有名校と呼ばれる学校は英語の試験は書類で終わっているので、

当日は国語と日本語数学だけという高校が案外あるのです。つまり、

英語圏に在住中に英語の検定のスコアを取って帰国して

しっかり日本語の勉強に励むのが勝ちパターンなのです。

帰国後2年以内(中学受験の場合は一年以内も多く)なので、英語は先に終わらせ、当日は日本語の試験に臨むのです。

なので、とにかく次女は自分は帰国子女なんておこがましいという感じですが。

とりあえず、「半数が英語圏じゃないんだよ!英語力は英語圏の中の底辺かも

しれないけど、欧州組、アジア組より有利だと思いなさい」と励ましています。

 

欧州やアジアの子女の人から見れば、英語圏がうらやましいと思います。ですが、

昼間は英語の授業や課題に追われ、全員nativeの中で生きぬきながら、帰宅後に

完全な受験国語と数学をやるのは、ハードです。周りの英語力が半端ないので、

授業の負担が大きくのしかかってくるのです。

しかも9thはハイスクール、70で落とします。落とすと成績は受験時に

提出必須なので、評価が下がってしまうので、学校でハードな英語の授業を

やりながら、受験のために、帰国して時差ボケのままうけるしかないのです。

ハイスクールは単位取得が必須なので、基本的に一週間以上の帰国を許可しません。

この地区では受験で数週間帰る場合、退学手続きを行うように強制されます。

そして、受験が終わったら再び編入手続きです。

親も子もハード極まりない。ですが、うちのように赴任時期が中2だと条件の

滞在期間一年六カ月や二年の条件に満たないので帰国して公立にちょっといくことも

許されないのです。

また、学校によっては9年生(中三)を終了していることを要求するので、北米や

欧州の場合には日本に一瞬だけ戻って9thの卒業証明書をとらないといけない、

など、とにかく急に帰国生で受験なんていってもできるかどうか確認する事項が

色々あるのです。

日本の公立中の場合、帰国したばかりの子女に2の成績はつけたりしません。

ですから、米国から受験する方がずっと厳しいのです。

 

また、学校によっては国内インター校でも帰国生としての条件を満たす学校もあるの

ですから、英語圏以外の帰国子女からすれば、マジやってらんねぇ。って心境だと

思います。英語圏以外の人は、ほぼ99%が親の転勤だと思います。

海外での生活経験は、貴重でしょう。。。逆を返せば、親の都合で本来得られるべき

普通の義務教育が受けられなかった児童なのです。

にも関わらず、わざわざお金を出して義務教育を受ける権利を放棄した、

インター校に行った人たちが帰国生の枠を取ってしまうのですから。

ですが、残念ならが日本の私立学校が欲しいのは英語ができる日本人の生徒であって

本当の意味の海外を知る生徒ではない場合がほとんどなのです。

だから、私は日本に住みながら英語をやるのが一番手っ取り早いですよ。と

多くのお母さんにお返事しています。

日本の学校が欲しいのは英語ができる普通の無難な日本人なのです。

アメリカンになり下がったうちの息子も要らないし、

欧州やアジアで別の言語と日本語と英語の3つを頑張って生き抜いた生徒でもない。

残念ながら、帰国生受験の多くの学校をみるとがっかりせざるおえないでしょう。

付け加えますと、会社での転勤のみに限定している学校も有名校にはあります。

ただ、帰国生受験は、帰国子女だけのものではないのです。

超盲点は、渋谷学園幕張に関しては、帰国生入試とありますが、条件はありません。

英語に自信ある精鋭ならどうぞ。ということです。

「英検一級持ちの小学生がずばずば落ちる」これが渋谷学園幕張の中学受験です。

ご興味あるかたはどうぞ!息子はいつも勧められます。

 

一概に帰国子女と言っても、様々です。インター校だって様々なので、

母子ともに後悔しない選択をするしかないですね。

帰国子女だからどっかの学校いけるでしょう。そういう時代は終わった!

これだけは間違いないです。

お子さんを帰国子女にするかどうかはお母さんの判断に委ねられます。

何を求めどうして来たのか。初心を忘れずに過ごしてください。

アメリカに住んでも英語が勝手にできるようになるわけじゃないのです。

アメリカにすんだら勝手に日本語力は落ちますが!(笑)

英語がたとえできなくても、英検に受からなくても、それでも現地校に通い、

特殊な環境を明るく受け入れ、学校に通ったこの経験がいつかの自分を救う。

それだけで、お子さんとそれを支えたお母さん自身を誇りに思いましょう。

日本の学校が評価しなくても、お母さんだけはお子さんの過ごした時間を

認めてあげて欲しいなぁと思います。

私も子供達をみると日本で生きていけないと悲しくもなりますが、、、

今を楽しもうかと思います。

不妊治療までして授かった命ですし、長女はもう16歳いつまで家にいるのか。

そう考えれば、残りの苦行の育児を貴重な時間だと思います。