アメリカには、多数の人種が移民としています。私自身の大人のESLクラスでも、
韓国人、中国人、メキシコ、ベネズエラ、トルコ、インドといます。
日本は、かつて世界征服しようとし、アジアの多くの地域を植民地化したことが
あります。第二次世界大戦までの日本は、ライジングサンとよばれ、大日本帝国軍
として、侵略を繰り返し、国際連盟も脱退してしまいます。
アメリカに移住するまでの私は、世界大戦で負けた事実のみが印象的で、韓国に
日本からの独立記念日があることさえ知りませんでした。中国人を虐殺したこと
どこか、別の次元のような気がしていました。
しかし、アメリカに住み、ESOLにいけば、しっかりしたESOLに行くと、ほとんど
日本人がいないこともあり、30人ほどのクラスに1人だけということもあります。
私が、日本人の代表のように思う人がいるということです。
にも関わらず、日本のプレゼンテーションをさせられたり、日本人であることを
意識させられるようなイベントは多々あります。
ある時、中国人が、中国人を殺して、慰安婦のように性的虐待をしてどう思って
いるんだ。と質問してきた人がいました。
プレゼンテーションで、世界唯一の被爆国であること、十分なペイバックは
受けたということを説明してみました。そして、ESLの先生が、仲裁した形で
話は終わりましたが。
それに対して、アメリカが原爆を落としたことを批判する外人もいるのです。
核爆弾のような恐ろしいものを使ったアメリカを批判する人もいます。
アメリカが核を使ったせいで、北朝鮮やロシアが核を持っても(使っても)許される
と思っているんだ。と。
毎日毎日、こういったことがあるわけではありませんが、生活すれば、あります。
息子は、今年小学校最終学年で、アメリカが今の世界的地位を確立するまでを最大の
テーマとしているので、日本の非道な侵略など、悪役であることを授業で教えます。
そして、世界征服を企んだ悪役から、世界を救ったのがアメリカだと、アジアの多くの地域を解放させ、非核を誓わせ、二度と戦争しない。と改心させたヒーローだと。
そして、世界でのアメリカの地位を確立したのです。。。サクセスストーリー。
ソーシャルスタディを学ぶことは、自分が何人であるかを学ぶことだと、言われた
ことがあります。日本は日本目線、アメリカはアメリカ目線で。
両国を行ったり来たりした子供達は、何を感じて。。。事実を学び、平和な世界へ
つなげていってもらいたいと思います。
まさに、帰国子女だと思います。英語ではなく、世界を学ぶ、そして日本人に
伝えるこれこそが、帰国子女に与えられた使命じゃないかと。
英語を学ぶことは、日本でもできます。文化を知りアメリカ人を知ることは、
今ここでしかできないのです。私たちはそういった機会を大切にしてきたと思います
しかし、日本の学校が欲しいのは、外国を知る生徒ではなく、英語(外国語)が
できる日本人が欲しいのです。
日本人のコミュニティで、日本の帰国子女受験の情報を交換し、英検の勉強を
して、補習校でべっとり交流しているようなそんな日本語ができる生徒が
欲しいのです。帰国子女受験、英語はほどほどでよくて、
結局は国語と算数で決まる。それが現実です。
アメリカは、人種国籍のるつぼです。外国にいって日本を知る。まさに、今、
日本人である自分を見つめなおしているところです。
そして、それは日本に戻っても意味がない学びになるのです。
帰国子女がむなしいだけと気づいてしまった。。。再び。
子供たちを学校に行かせて感じた目線なので、州や学区によっても
ソーシャルスタディは違うので、ご注意ください。
奴隷解放運動時代や、市民戦争、州によって違います。