＜SKYの家族＞
長男：ASD 多動性障害
支援学校高等部1年
二男：ASD 情緒障害 書字障害
地元の中学1年 一般級
長女：定型発達
地元の小学校3年
私：3人のシングルマザー 40代
和田さんは、入院から10日後に亡くなった。
亡くなった和田さんは親族と一緒に自宅へ帰ってきた。
私、長男、二男、長女はそこで和田さんと最後のお別れをした。
花束と和田さんの好きだった「うまい棒」を棺の中に入れた。
しかし長男は玄関にとどまって入ろうとしなかった。
長男は和田さんを見る事を拒否していたのだ。
なのに私は、そんな長男の気持ちも考えず、何度も
「中においで」
「和田さんにきちんとお別れしよう」
と言ってしまった。
その後、長男は飛び出し自宅の周りのブロックをキックボードでひたすら走り続けていた。泣くのを必死でこらえていた。
元気だった和田さんしか知らない長男は、動かない和田さんを受け入れる事は出来なかったのだろう。
1年生だった長男には、受け入れがたい現実だったと思う。
その後しばらく学校をお休みした。
半年後に和田さんの家に新しい人が引っ越ししてきて、庭の植木を切っていた。
それを見た長男は
「和田さん～和田さんが大切にしていた木が。。。木がぁ。。。。。」と泣き崩れてしまった。
和田さんとSKY家族との出会いはとても大きくて、お別れから10年以上たった今も和田さんの話はよくする。
和田さん、見守っていてね。
余談
この記事を書いた3時間後に、子供達と和田さんが一緒に写っている写真立てが棚から落ちた。
不思議な出来事だった。
和田さん、どこかで見ているのかな。。。？？
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