「もういいや、やめておこう」
そう思えば、きっと楽になれる。
時間も、エネルギーも、
これ以上すり減らさなくて済む。
それでも、
どうしても引き下がれない時がある。
合理的に考えれば、
「そこまでやる必要ある?」と思うようなことでも、
心の奥が「伝えたい」と強く訴えてくる。
それは、ただの意地や執着なのかもしれない。
でも同時に、
これまで積み重ねてきた自分の感覚や、
大切にしてきたものを守ろうとする、
小さな叫びでもある気がする。
「私はちゃんとやった」
「ここは違うと思う」
「このままでは終われない」
そんな思いがある時、
人は効率や損得では動けなくなる。
むしろ、
非効率で、報われないかもしれない道を
あえて選ぶことになる。
結果的に、
何も変わらないかもしれない。
理解されないまま終わるかもしれない。
それでも、
その行動には意味がある。
なぜなら、
それは「誰かのため」だけではなく、
「自分自身に対して誠実である」という選択だから。
言わなかった後悔より、
言った後の疲れの方が、
あとから静かに納得できることもある。
ただし、
いつまでもそこに留まり続ける必要はない。
伝えるだけ伝えたら、その後は手放してもいい。
すべてを背負い続けなくてもいいし、
相手の反応までコントロールしようとしなくていい。
自分の中で区切りをつけて、
「ここまでやった」と認めてあげること。
それができた時、
無駄に思えた時間やエネルギーも、
実は自分を守るための大切なプロセスだったと、
少しだけ優しく思えるかもしれない。
無駄かどうかは、
すぐにはわからない。
でも、
自分の心に正直に動いた時間は、
きっとどこかで自分を支えてくれる。
だから今日も、
揺れながらでもいい。
「それでも伝えたい」と思った自分を、
否定しなくていい。