今日は終戦の日 イギリスではVJ Day | ロンドン郊外で日本語教師

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終戦記念日。
 
イギリスでは、VJ Day、Victory Over Japan、の日です。
 
イギリス政府のウェブサイトにも、載っています。
ご興味のある方は、英文をコピーしてGoogle翻訳などで読んでみてください。
英国からの視点が垣間みれるかと思います。

 

 

私は、史学科出身なので勿論歴史好きですが、本当に、その複雑さと面白さを知ったのは、自分が勉強している時ではなく、働き出して、社会や経済の仕組みを肌で知ってから、ですね。

特に経済を知らずして、歴史を語る勿れ、と学生時代の自分に言いたい。。。

 

私個人のPolitical Viewなどは詳しく述べませんが、2018年秋に、国際関係のセミナーに出掛けた時のお話し。

過去のイベントについてもWebサイトに載っていたけれど、内容は日本語で書かれていなかったので少しだけご紹介。

米国以外の、『日本の新しい安全保障のパートナーシップ』と言うお題。

 

セミナーには、2018年当時の安倍首相が、従来通りの日米安保一辺倒ではなく、地政的見地に基づき、率先して各国に呼びかけ取り組んでいたインド太平洋安保や、アジア太平洋のその先・EUとの連携の模索についてのお話で、非常に合理的で意味のある事と言うconclusionだった記憶。。

 

セミナーが終わると質疑応答の時間。

 

日本に関するセミナーで、特に軍事に関連する政治・外交の話になると、う〜ん、どう言ったらいいのかな、政府から送り込まれたとまでは行かなくても、まぁ、世に知れた五毛党メンバーがワンサカいる位なので、もしかしたら政府からお小遣い程度は貰っているかも知れないのかな的な、中国政府の視点や意見そのままを宣伝のように言う人や、それに準じたような発言をする方が必ず参加していたりするのですが、この日も、2名ほどいらしてたのかな。。。

**  https://ja.wikipedia.org/wiki/五毛党

 

 

 

此方で会計士をしていると言う男性のご意見は、物言いは柔らかめでしたが、中国外務省報道官みたいな感じで、日本の拡張主義の現れで断固受け入れる事は出来ない、というような日本批判を披露していたし、香港からの留学生だと言う方は、彼女は修士課程で日本の朝鮮半島での外交政策を研究しているとかで、韓国と和解出来ない日本に、そのほかの国々とうまくやっていけるのか?と言うような質問が飛んだと記憶している。

 

彼らの質問に、ミッドフォード教授が、このように答えていました。

 

『日本は、国際社会に於いて、非常に信頼されている国です(One of the most)。

それは、戦後70年以上、日本は一貫して国際法を遵守し、援助が必要な国々には大きな見返りを求める事なく、率先して物資と人材の援助を行なってきた。日本に拡張主義の傾向などどこにもなく、日本が最早他国を侵略する国では無いと言う事は、世界中の誰の目から見ても明らかです。』

 

『中国や韓国で、日本との戦後は終わっていない、日本の侵略を今も恐れている、と言うのは、それは中国や韓国の、国内政治の問題であって、世界の問題では無いのです。中国は日中国交回復の時、賠償金の受け取りを拒否しましたが、日本は賠償の代わりに巨額のODA、無償資金援助や円借款をし、中国の発展に大いに貢献しました。韓国と日本の間でも、日本は巨額の賠償金を既に支払い韓国政府はそれを資金に国の産業を発展させました。

私からすると、日本が何もして来なかったと言う事は無いと思います。

 

国と国との関係は、法律に則った約束で決められます。 日本は戦後一貫して、中国とも韓国とも、法律に則って対等な関係を築いて来ています。中国や韓国の日本への主張は、それぞれの国の国内問題なのです。』

 

『戦後からもう半世紀以上経っています。日本は既に十分に反省をし、戦後日本に課せられた様々な制約の中でも十分に発展し、国際法を守り世界に大きく貢献する国になって久しいから、日本は国際社会で高い信頼が寄せられ、期待も大きいのです。

国際社会での信頼を勝ち取るという事は、他国の尊厳を犯さず、国際秩序の根幹である国際法を遵守することが第一義的に求められるのです。』

 

と言うようなことを、お答えになっていて、それを聞いて、私は思わず涙が溢れてしまいました。

 

嬉しかったですねぇ。。。

本当に嬉しかった。。。

 

 

 

日本人は、もっと日本に自信を持って欲しい。。。

 

私が学生として英国に着いてすぐの頃・・・もう30年前でしょうかね・・・💦

 

『日本人だから』と言う理由だけで、

住む部屋もすぐに見つかり、

ジョブセンターと言う所でもらわなければいけないアルバイトをして良い許可も、その場で貰えたものです。(銀行口座に入っている金額、幾らだったかな、額の規定が有った筈で、それ以下だと就業目的の入国と疑われると言う感じだった。。。私の残高額はそれ程多くなかったけれど、日本人だから、とマジで言われましたよ、私。)

**私の例を見たトルコ人の同級生は、自分もlegalに働きたい、とアルバイト許可申請を提出。彼は私よりも銀行口座に蓄えがあったにもかかわらず、此方はトルコ籍と言う事で、勉強ではなく就業目的じゃないかと疑われ、数週間審査された上、その結果、本人は真面目に授業には出てはいたんですが、既に就いていたバイトがバレたんだったかな、強制退去になってしまった・・・

 

日本人にだけ貸したい、と言う大家さんもとても多いので、テナントを日本人に絞る不動産業が存在し得るのです。

 

もうこれはね、、、国としての日本、と言うより何より、この地で、家賃を滞納せず、部屋を綺麗に丁寧に使い、大家さんに対して礼儀正しく振る舞い、日本という国、日本人のイメージを高めて来てくれていた、日本人の先人たちのお蔭に他ならず、これからこの地で暮らしていこうと不安がいっぱいの私は、それだけでも大いに励まされた気持ちがして、お会いもしたこともない不特定大多数の方々であるけれど、どれだけ感謝したことか・・・

ただただ日本のパスポートを握りしめただけの、海のものとも山のものとも知れない私に、イキナリの信頼を寄せてくれる此方の方々にも、この期待を裏切ってはいけないな、と日本人としての矜持を正して、きちんとしなければ、と言う思いに駆られたものです。。。

 

あぁ、何を言いたかったんだっけ・・・

 

 

そうだ、日本に住む、日本人の方々に、もっと日本に自信を持ってもらいたい、と言うことを、

終戦記念日を機に、お伝えしたかったのでした。