ガレシャン / ザッハトルテ ジョイントライブ「インチキヨーロッパ」9/29 | ちょこっとひとり言

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ガレシャン、ザッハトルテ以外の、今年は彼らの別ユニットなど、関連ライブでも縁深い年。

個々のライブでは度々観戦するも、ジョイントでは5年ぶり。実は当時も同じハコで観ていて「思い出し笑ひ」がお題のツアーだった。

私はこの時、生で初めてガレシャンのライブを観戦し(晃士さんのロックは随分昔から聴いていたが…笑)、瞬く間に佐藤さんの蛇腹の虜になったのだった。

それから5年の歳月が流れ、年初に独り舞台の晃士さんとザッハとのジョイントを観戦してから、彼らの高度な演奏力に再び魅了され、今年はレコ発の流れもあってか、ワンマンライブに足を運ぶ機会も増えた。
本当にありがたい限り。

今年は私的に大切な方々を見送らねばならなかった試練の年でもあったが、そんな最中に助けられたのは他でもない彼らを含む、私が推してやまないアーティストの方々のライブだった。

そして今回のツアー。もう導かれたとしか思えない、私にとっては神コラボなジョイント。
待っていた。本当に待ちわびていた。


名古屋を皮切りに、私が観戦したのはツアー2日目の京都の思い出のハコで。

また対バンで観れる喜び。高鳴る胸は少女の頃に戻ったかのよう。おばちゃまは本当に楽しみにしていたのだ。

当日は台風の影響もあって足元も悪かったが、ハコに着く前には雨も止み、ホッと胸をなでおろしながらもビルに入ると長蛇の列にたじろいだ(笑)。

エレベーターで3階に上がったが、待機列が長くて結局は2階下で待つことに。それだけこの日を待ちわびたファンが多かったという証でもある。


開場時間も過ぎチケットの清算も終わって中に入ると、もう既にハコは満員御礼状態に。常連さんの群れの隙間にようやく見つけた席は、都丸さん寄りの前から3列目。ガレシャンでお馴染みの巨大な〇〇くん(髑髏)の小道具はなかったが、先頭に置かれた晃士さんののマイクを見て、私のテンションもうなぎのぼりに。


今回は開場から開演までの時間が非常に長く(1時間半)この長い時間をどのように過ごそうかと半ば持て余し気味だったが、偶然にも今年知り合ったお馴染みさんが前列に座り、開演までの間、暫しの歓談が叶った。

そして開幕。

長男  山田晃士
次男  佐藤芳明
三男  都丸智栄
四男  ヨース毛
五男  ウエッコ

からなる異父母5兄弟によるジョイントツアー。
初日の名古屋でも大盛況をおさめたようだが、今回の京都も熱かった。
そして何より長男、次男の圧がやはり凄かった(笑)。

先ずは自己紹介と、第1曲目は5兄弟のコラボレーションで。
瞬く間に会場もあたたまり(笑)、一部はガレシャンの舞台から。

いざ進めよ、いばらの道を…から始まり、押し売りお断り、恋の唄、ドツボのワルツと一昨年リリースした13(トレーズ)のアルバムから珠玉のナンバーを。

ザッハトルテのファンの方々からみたガレシャンはどのように映るのだろう?
ガレシャンは仕掛けが多いから、どちらかといえば、観客に楽しんでもらう見せ場が目立つけれど、佐藤さん奏でる蛇腹はもはや神の領域だし、晃士さんの歌唱力はベルカントな響きで聴けば聴くほど美しい歌声…どれを取っても完璧なのだ。
そこへあの寸劇の面白さ。ハマらない訳がない。
ガレシャンは一粒で二度美味しいのだ。おいっ(笑)

晃士さん熱唱の最中、佐藤さんは蛇腹から顔を覗かせたビダリー夫人(髑髏)と蛇腹のフチ子さんたち?を時折凝視しては、その髑髏たちを無造作に揺らしつつ演奏するお姿ももちろん見逃せない(笑)。

佐藤さんならではのガレシャンだけで見られるユニークな奏法。髑髏たちも暫く見ないうちにリニューアル?細部に至るまで仕掛けも緻密で楽しかった。

曲間のおねいさんや練りに練られた時事ネタも
超絶技巧の演奏力とは裏腹なお笑い要素たっぷりの(寧ろお笑い?)ユニークな舞台に抱腹絶倒。
仕掛けのみならずMCのセンスも素晴らしく、終始笑顔が絶えない素敵舞台。

笑いの坩堝化した京都の熱いハコ…
5年前そこにいた自分と重ね合わせて感慨もひとしおだった。

ミュージカルナンバー、あなたのお気に入りで、ガレシャンでの一部は終演。

二部はザッハトルテ。5兄弟の弟分による演奏。
ぼくの左手 君の右手、妖精の煙突、そして今夏リリースしたアルバムから、クネル ノアール、古い月、春を告ぐ、砂漠のメルヴィアと、15周年記念アルバムのレコーディング場所の解説を交えての演奏。

こちらは目を閉じて、音の泉に溺れてしまいそうになるくらい、素敵過ぎる楽曲が印象的だった。

笑いどころはウエッコさんの意表を突いたMCか…(笑)。ご本人はあまり自覚されていないようだが、ウエッコさんはそこにいてくれるだけで笑え…いや和んでしまう…ザッハトルテの癒し系ギタリストさんだと勝手に思い込んでいる(笑)。

そしてそのスマートな容貌もさることながら、とても繊細な音を奏でるチェロのヨース毛さんに、今年は体内改造でよりカッコ良く生まれ変わった都丸さんの蛇腹が素敵なハーモニー。二部では上質でヨーロピアンな世界へと誘ってくれる。

そして待ちに待ったコラボレーション。
二部が終わり、5兄弟全て揃っての演奏では、
このツアーのために書き下ろされた「異父母兄弟のバラード」と、かなしみとトラウマの経験をもとに書いたという?(笑)「おへそと涙のバラード」を披露。もうお腹が捩れるくらい笑い倒した。

次男と三男の蛇腹のコラボは贅沢の極み。
蛇腹と蛇腹が重なり合う音って、何て素敵な響きなのだろう。そこへチェロやギターが絡み、晃士さんの声も重なり合う…笑ったり感動したりと、感情がまとまらなかったけれど、諸々の悩みなど何処かに吹き飛んでしまうような、素晴らしいジョイントライブだった。

ご兄弟の新曲は是非とも物販で円盤として並べられることを願いつつ、次回のジョイントも楽しみに待つことにしたい。




今回物販ではCDの他に、イベント限定のラグジュアリーなグッズも販売された。ピンズはメンバー全員が身につけており、中でも晃士さんのブラウスに付けられたピンズはちょっとオシャレなアクセサリーと見まごうくらいにマッチしていて素敵だった。


画像はウエッコさんのツイッターから流用。

そして私はパスケースを購入。
ピンズは買わんのかい(笑)w。


ポケットが裏表あり、ICカードやポイントカード、社員証など使い勝手も良いマストアイテムだ。
私は交通系ICカードとジムの会員証に使用。

終演後に演者さん全員にサインを入れてもらい、よりスペシャリティになった。使うのがもったいないから、まだ在庫があれば保管用にもうひとつ購入したいぐらい気に入っている。

皆さまもおひとついかが?

次男と五男の仲睦まじさ、長男にひたすらいじられる三男。その三男の蛇腹ブリッジや四男、五男の一発芸。笑いあり感動ありの楽しい宴も瞬く間に終演した。

嗚呼、楽しかった🎵