藪内 久 著の
90年代以前まで活躍された
シャンソン史上に残る名歌手たちを
図版つきで紹介した
シャンソンのバイブルで
当時、確か1万円と高額の著書だったが
先住の猫に粗相で破壊されたのを機に(笑)
やむなく処分することになり
現在手元にはない。
半値以下(中古)で販売されていた。
時代ですな。
この著者が出版される以前から
シャンソンを聴いていたが、
当時は今のようなネット普及もなく
CDは足で手に入れていた時代(笑)。
virgin メガストアやWAVE、
都内だと高田馬場にあった専門店など
シャンソン求めて足繁く通ったものだ。
この著書を目にすると
シャンソンをただただ我武者羅に聴いていた
若かりし頃を思い出す…
私は何歳だ…(笑)
少女時代はシャンソンと言えば
越路吹雪や美輪明宏、ピアフやバルバラ
ぐらいしか知らなかったが、
このアルバムとの出会いで
私のその後の音楽ライフを変えた。
ジュルヴェルヌ…
ベルギーのチェンバーロックグループ
写真のアルバム(LP盤)は学生時代京都で見つけ、
当時何度も針をおとした…
ラグタイム、スウィング、シャンソン
古き良き時代のエッセンスが散りばめられた
珠玉の名盤。
この中に収録された
ミスタンゲットのカヴァーに心酔したことで
私のシャンソン行脚が始まった。
まさにその行脚の最中に発売された名著が
「シャンソンのアーチストたち」なのだ。
当時良く聴いていたのが
リュシエンヌ ドリールのSP復刻版。
原語の「サンジャンの私の恋人」を
聴いたのは彼女がお初だった。
80年代後半から90年代にかけて
フランスのレーベルから
シャンソンの復刻版が続々とリリースされた
その多くはこの名著で紹介され
シャンソンの事典としても重宝した。
時代が変わり配信への移行とともに
SP復刻版のリリースも衰退したが
この名著で紹介されているシャンソンの多くは
YOU TUBEで叶うようになった。
ありがたいと言うべきなんでしょうな。
この名著を手にする機会があったら
是非YOU TUBEで聴いてみて欲しい。
シャンソンの原点を知りたい方は是非。