49 永遠の切札

 

脚本 會川昇

 

●最強フォーム・カウンター
1  トライアルD
2  トライアル橘さん
3  ジョーカー
4  レンゲルからカリスや橘ギャレン、ワイルドカリス
5  トライアルムッキー
6  レンゲル(スパイダー憑依)
7  ワイルドカリス(ティターン騒動)
8  ティターン決着
9  ケルベロス
10 天王路ケルベロス
11 ダークローチ(冒頭)
12 ダークローチ(烏丸再会)
13 ジョーカー 

 

「アンデッドは全て封印した。
お前が最後だ。ジョーカー」

「俺とお前は、闘うことでしか分かり合えない」
 

剣崎とジョーカーは闘いに身を投じる。

ジョーカーは、自らの封印をもってバトルファイトの終結を望む。

 

剣崎は、運命と闘い続けることを選び、

闘いを終わらせるのであった。

 

~完~

 

 

☆見所☆

・剣崎の選択

 

 

剣崎は最強フォームのデメリットである『ジョーカー化』を選ぶ。

→『ジョーカー化』、『アンデッド化』は示唆されていたものの、理性の欠如や本能に負ける可能性がある

 

剣崎の賭けは成功し、

ジョーカー(始)から精神性は奪われることはなかった。

 

アンデッド化した剣崎に掛けている言葉や表情、それを見た剣崎は、

人間の世界にいるべき存在と確信したようにも見え、

剣崎の方はどこへともなく去って行く。

 

アンデッドサーチャーは、アンデッドの闘争心が一定値ないと反応しない。

 

剣崎は只一人、世界の命運を担い、友人をも救う。

 

幼少時に、愛する家族を救えなかった者は、友人と世界を救える存在になっていた。

 

 

・ジョーカー

ヒューマン・アンデッドの影響だけでなく、自ら経験したことから、『人間への渇望』を持つようになる。

しかし、滅びの存在こそが本質。

 

剣崎のジョーカー化

→同族ともいえるし、友情の対象相手

 

剣崎との友情はあるが、再会することはない。

しかし、ジョーカーが相川始でいる限り、その友情があるということである。

 

「お前に世界を滅ぼさせたりしない
お前だって、そんなことを望んでいない筈だ」

 

剣崎の言葉通りであった。

 

 

ジョーカーの人間性は、何も良い出来事ばかりで創られていない。

仁(タラコでギターな奴)との関係はそれである。

 

しかし、それがあるが故に、たこ焼き鯛焼き抗争で会った人間たちは、結婚まで見届けた。

 

 

・ヒューマンとマンティスの仮面

ジョーカーは『人類の始祖』と『伝説の戦士カリス』の仮面を被り続けていた。

種族を持たないものが、偽りでもヒューマン・アンデッドとなり続け、

バトルファイトに特殊な友情論を持ち込んでいるマンティス・アンデッドで闘い抜いた。

 

ジョーカーという『本性の忌避』

 

これは、剣崎が『ジョーカー化』することで、ジョーカー(始)は救われる。

 

なれども、ジョーカー同士はアンデッド同士なので、対峙すると闘わなければならない。

 

ジョーカー=忌避すべきもの

 

この要素は変化しないのである。

むしろ、剣崎が始の『ジョーカー』を半分背負ったとも言える。

剣崎と始、この二人が運命と闘い続けることこそが、世界を救い続けるというもの。

 

・イーグルとマンティスの友情

→最後に雌雄を決する。最高の敵として

 

剣崎と始は、『ジョーカー』として運命と闘い続ける。

 

 

〇ラストバトル流れ

 

・ブレイド、カリス ノーマルフォーム
 カリス、ワイルドカリス化 (ライトニングソニックを素手で迎撃)

 

→『仮面ライダー』の仮面

 

 

・変身解除&ヒューマン・アンデッド変身(スピリット)

「アンデッドは全て封印した。
お前が最後だ。ジョーカー」
 

「俺とお前は、闘うことでしか分かり合えない

 

→剣崎、『人間としての仮面』

 

 

・ジョーカー化&ダークローチ発生
 ブレイド変身、戦闘中に最強フォームに

激化する戦闘中、ブレイドのアンデッドクレストが鳴動

ブレイド変身解除

剣崎→緑色の血と、ジョーカーラウザー
ジョーカー→スピリット仕様

 

剣崎の性質は、アンデッドとして『闘わないこと』を選び続けること

ジョーカーは、『始』として人間社会に暮らせるようになる

 

 

剣崎にとって、自己犠牲ではなく、

友人と世界をも救える手段が、自らのジョーカー化であったということ。

剣崎の不幸は、始が人間性を失うことにある。

 

嶋さん(タランチュラ・アンデッド)に言った「人を愛しているから闘う」というのを守り続けている