最高に面白かった!
ステージ紹介にスマブラっぽさを感じたり、ゲーム風演出を見せることで、
『原作がゲームの映画』を導引にしているけど、しっかりと映画になっている。
☆見所☆
・冴えない男どもの奮起
・この質感が俺を狂わせる
・音楽、良い……
・ハッピーエンドで何が悪い
マリオどころか、ドンキー、クッパさえも『冴えない男』になっている。
しかし、それぞれ違っていて、
・マリオ
→企業独立にルイージを巻き込んだと、父親に責められている
・ドンキー
→胸筋ダンスなど、誇示すべきところが父の嗜好に合っていない
・クッパ
→ピーチにベタ惚れ
クッパだけが違うベクトルになっている。
なので、敵勢力はクッパのみになる。
・質感の描写力凄すぎぃー
水の表現力に定評のある任天堂さんですが、
カービィ・ディスカバリー以降は、とんでもねー表現力を見せつけてきます。
単純に、グラフィックが凄いんじゃなくて、
『作中の表現力と合致している』ということなんです!
グラフィックだけのクソゲーとは全然違います!
登場人物の表情や、演出もシーンに合っていて、飽きることがありませんでした。
・小ネタや大ネタが面白い
マリオがやっていたゲームとか小ネタの「くすぐり」も良いし、
大ネタになるであろう「マリオカート」の演出も良かった。
ストーリーをシンプルにすることで、キャラクターを魅せる。
クッパの非モテっぷりも凄いんだけど、ピアノ弾くところで、
「努力の方向性が違えー!」
って思えて、キャラ立ちが凄かった。
ドンキーも、ストーリー進行と共に、キャラクターが出来上がっていく。
マリオと共にステージ攻略するシーンは盛り上がりました。
・『無敵時間』さん!?
実はこの映画、壮大な『無敵時間さん』のPR動画なんだ。
いやぁ、無敵時間、いいものですね。
★ちょっと気になったところ★
・ピーチ姫の『頬と鼻』の表現
→これのせいで、マリオやルイージ、なんならドンキーコングよりも可愛く見えない。クッパに責められているルイージの方がよっぽど可愛かった。
この作品の凄いところは、『ゲームを映画に落としこんだ』というものであり、
ゲームのPR動画にもなっている。
ゲームをプレイ出来る人に、新作や旧作への導線に出来る。
問題ばかり起こす芸能人を雇ったCMなんか作るより、よっぽど有意義で価値がある。
『面白いゲーム』と『面白い映像作品』!
「本来あるメディアミックスって、こういうものだろ!」
任天堂さんの意思がビンビン伝わってきます。
この作品見て、カービィやスマブラの映画を期待する人が出るのは滅茶苦茶分かる。
マリオ、リンク、カービィ、ポケモンが『ゲーム演出を交えた動き』での映像作品とか、めっちゃ面白そう。