15 運命の適合者
16 レンゲルの力

脚本 今井詔二

 

 

迷いを吹っ切った橘ギャレンは終始ピーコックを圧倒。

ピーコックは、自身の創るライダーを切り札に出来ないまま、橘ギャレンに倒される。

 

そのライダーシステムは、カテゴリーAのスパイダーの意思が反映され、姿を現すと同時に、

ブレイド、カリス(仮)に攻撃を仕掛ける。

 

☆見所☆

・橘ギャレン対ピーコック

・カリス(仮)、ハカランダに戻る

・レンゲル登場

・催眠状態での烏丸所長の顔

 

 

「君との思い出は数える程しかない…君を思い出させるものは数え切れないくらいある。

そして何より、何より君の笑顔が忘れられない。

遅いかな、今頃になって言うの。

俺は…俺は君が好きだった。

君の事を大切に思っていた」

 

橘さんの述懐は、喪に服するものであり、

偲ぶ気持ち、画面上ではピーコック相手に優勢、そしてバーニング・ディバイトで決定打を浴びせる。

 

命を落とす大切な人、封印されるものの不死の存在たるアンデッド。

 

仮面ライダー剣の序章は、橘ギャレンの決着をもって終える。

 

自身の不甲斐なさを抱えた故に、大切な者を無くし、それ故に強さをもつ。

 

『そこまで追い込まれないと強さを持てないが、進退窮まったが故に強い』

 

かなり迷惑なんだけど、そこが『人間味』として魅力を持つのが、橘ギャレンなんですよね。

ジレンマみたいなものかと。

 

 

 

剣崎の方は、カリス(仮)に居場所があることを教え、そこを守るようにすすめる。

ドラゴンフライ・アンデッドとカリス(仮)の戦いを見て、「やはり無理なんだな」と思うのだが……

 

カリス(仮)のダイナミック・ファミレス入店の回

 

人によっては、

『カリス(仮)が、今の内にドラゴンフライを仕留めないとダメなので、ケンジャキの言い分はおかしい』とも取れるでしょう。

 

剣崎の場合、『人助け最優先』があるので、

倒す事と守る事を比べると、守る事の方が重い。

ファミレスで、攻撃をあえてくらって人々を守る。

このことは、剣崎の行く末を暗示しているようでもあり……

 

 

・レンゲル、スーツアクターは岡元次郎さん

 

Q レンゲル、バイクから降りて歩いて来たの?

A だって次郎さんやぞ!

 

わけがわからないよ

そう思った人は、仮面ライダーブラックやRXを見よう、な。

 

G4やリュウガも歩いてた気がするけど、記憶に自信が無い。ごめん。

 

 

★橘ギャレン

 

初見さんたちの見難い要素、橘ギャレン。

その原因は、主役のブレイドがメインストーリーの『アンデッド退治』を進める中で、

サブライダーのイベントも同時進行している、という辺りでしょうか。

 

後年のライダー作品では、

『先輩ライダーの悲しき過去』という感じにされて、大分見やすくなったと思います。

 

スナイプ(エグゼイド)あたりが顕著で、「ライダーは俺一人でいい」の言葉から心中察せられるようになります。

 

『人間としての迷い』を評価出来るかが、橘ギャレンの鍵でしょうか。

 

 

・ピーコック、カテゴリーAにウッキウキ

 

地味に好きなんですよね。

カテゴリーAの力を理解していて、普通に戦えば絶対に自分は負けるだろうなと理解している感じがしていて。

 

アンデッドの力量差は酷いですからね。

それでもヒューマンが勝ったというのが、バトルファイトである……