29 後・輩・無・言
30 先・輩・無・用

 

脚本 長谷川さん

 

冒頭の、黒木蘭による合気道描写で、心配になりましたが――――

このエピソード、めっちゃ面白い!

 

長谷川さん、フォーゼのこと理解しているし、三条さんが苦手な生徒の絡め方をフォローしてます。

 

 

 

☆今回の見所☆

・ハエ座、ムスカ・ゾディアーツとライダー部

 

新入生の草尾ハルがロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ・テラー・ドーパント・ゾディアーツになる。

いや、なんか余計なものくっつけてすみませぇん。

 

黒木蘭の合気道による『過剰防衛』は、蘭自身を守ることが出来るし、

ハルを守るためにある。

 

ハルは、自分の弱さの為に、蘭に迷惑をかけたことから、強さを求める。

 

蘭を守りたいけど、明確なビジョンだったり、訓練法が分からないから、激情に駆られてスイッチを押す。

その『激情』がトリガーとなって、強くなる。

 

最終的に、蘭がハルを守るという事がプレッシャーになっているのを理解出来たために、

ハルも心理的な束縛とスイッチから解放される。

 

 

黒木蘭も、ライダー部の行動が無ければ、ハルのことを理解できてなかったでしょう。

 

・弦ちゃん

長谷川さんの弦ちゃんは、熱いハートでぶつかるし、

相手を『後押し』するキャラになってます。

 

言わなきゃ分からないことで、相手が言いたくないなら、それで構わない。

かといって、相手をただ待つのではなく、探し物をしていたりと、『頼りになる先輩』として存在する。

 

三条さんも出来ているかどうか怪しい複雑な描写を、やっています。

 

弦ちゃんだけじゃなくて、ライダー部として行動するからこそ、『街と学校の平和を守る』という要素に説得力が出ます。

ただゾディアーツを倒すのではなく、スイッチの誘惑を断ち切る。

 

ほんと、良かった。

きちんと、フォーゼの設定を活かす脚本家がいて(感涙)……

 

 

☆大杉先生

あ~、顧問になるのか。

中島による扱いが酷かったから、全っ然っ繋がりませんでした。

ジオウでフォーゼウォッチ持ってたのも、ゲスト出演のみじゃなくて、

ちゃんとライダー部の顧問をやっていたってことだったのか。

んで、弦ちゃんが教師になってライダー部の顧問になる、と。

 

ジオウのフォーゼ回って555の前フリだから、ほぼ気にしてなかったZE☆

だって、555からタッくんと草加がゲストに来て、『首が折れる音』オマージュやってくれたから……

 

この本編だと、

何なのこのニンジャ? みたいな襲撃も受けたし、弦ちゃんたちを一連の騒動と関わりがあると睨む。

この洞察力は、『教師からスイッチをもらった』という蘭の情報にも繋がり、

教師側からライダー部を守ることになる。

卒業生も含めて秘密裏に行動している部活だから、相応の理解者が必要、と。

 

……………

中島脚本、足引っ張り過ぎだろ。

 

普通に、話せば分かる教師だけどとっつき難い位で良かったやろ!

いちいちクズ描写入れたから、この後で弦ちゃん達を裏切っても違和感とか出ないし。

 

教職者としての理念や熱意を持っているって、今回で描写したから……

いや、中島脚本だと、そんなのお構いなしに行動させるからなぁ……

 

 

・流星の友情、揺らぐ

地味に、ゾディアーツに言葉は届かないと見限ったことにより、

流星の『友情』は、弦ちゃんの『友情』よりも重かったのか怪しくなる。

 

そして、アリエスゾディアーツの存在を示唆することで、

ストーリーも進めていきます。

 

 

弦ちゃんだったら、二郎がスイッチの誘惑に勝てたかも知れないって示唆してますよね。

 

 

・ハエ座ゾディアーツ

魔界村に出てきそうな行動してんな、お前

 

しかし、なんというか、デザイン的には……

いやぁ、パワーアップするのは分かるんすよ。

 

やっぱメガテンの蠅王様は最高やなって!

瞬間的に見て、畏怖と厳格さがあるデザインって凄いなぁ、と。

バアル神も見ると、

悪魔として貶められるってことを考えてしまいますし……