- 前ページ
- 次ページ
男と私は抱き合って眠った。
男の寝息と私の呼吸音が重なっていた。
温まった肌のにおいを感じながら
時が止まればいいのに、と思 った。
このままずっと抱き合っていたかった。
男の目は優しかった。
私にはそう思えた。
男の指は私の喉元を探っていた。
いつかきっと私の頸動脈を押さえつけて
私を死の間際に落とし込もうと
考えているのだろう。
あけた口に流し込まれた尿は
コーヒーのにおいがした。
私を待つ間、飲んだのだろう。
大量の尿は私の顔を濡らし、体に注ぎ
流れ落ちていった。
ちゃんと飲めた?
うん
いいえ、飲んだりはしなかったよ。
それでもお互い満足だったでしょ?
久しぶりに男に会った。
前回いつ会ったのか、忘れてしまった。
それでも久しぶりに会った男の顔がまぶしかった。
部屋の中で
首輪をつけられリードで引かれる私。
リードで鞭打たれると
それは平手よりずっと痛かった。
鞭打たれ平手で打たれ
乳首を咬まれ
濡れる私。
もっと
もっと
もっと
男の目は優しくて
それが私は好きだ。
次はいつ会えるのか。
会えないかもしれないから
そんなことは考えない。
男からの連絡が途絶えた。
会えると約束した日が近づいたのに。
前にもあった。
こういうこと。
同じこと。
消えたければ消えればよい。
消えても構わない。
私の心はもう傷つかないよ。