ドイツ旅6日目。暮らすように旅するミュンヘン。最近お気に入りのマイブーム。旅先での「何もすることのない贅沢」 そう。今日は丸1日何の予定もない。

 

 

いつものように朝ランして、いつものようにモーニング珈琲を飲みながら、今日はどこ行こう、何しよう、何食べよう・・・と考える幸せ。

 

今日は1日息子と別行動。息子はFCバイエルンの練習グランドに選手のサインをもらいに行くらしい。そんなマイナーな場所観光ガイドブックに載ってもいないし、どうやって行くの?? と聞いたら、ツイッターで現地にいる日本人に聞いたとのこと。若いって凄い(笑)

 

私が朝ランから帰ってシャワー浴びてた時はまだ寝てたくせに、モーニングブッフェを食べて部屋に戻ると、「じゃ行ってくる。17時にホフブロイハウスで待ち合わせね。」と部屋を出て行った。

 

ふーーーーん。ついこないだまでおこちゃまだったくせに、異国の街でたった1人で地下鉄とか乗って出掛けちゃうなんて。てっきり1人じゃ電車にも乗れなくて私についてくるだろうと思ってたのに。

 

部屋でのんびりしているのもなんだかもったいない気がして、私もすぐに外に出た。何の予定もない、朝食を食べながらどこに行こうと考える幸せ・・・っていうのはホントは嘘。行先はドイツ出発前から決まってる。

 

息子がミュンヘンに行きたいと言った時から、実は1番の楽しみだったのが美術館。世界6大美術館の1つがミュンヘンにある。息子と別行動して1人で美術館を1日堪能したいと思っていた。アルテ・ピナコテークとノイエ・ピナコテークはぜっっっったいに行きたい。

 

ワクワクしながらトラムに乗る。海外の美術館は、日本の美術館みたいに大混雑しない。先日フェルメール展に行ったが、入口から出口まで満員電車並みの混雑だった。

 

入場制限かけてくれ!! 「立ち止まらないでください」ってそれじゃゆっくり観れないやん!!

 

息子とレストランでの待ち合わせまで8時間もある。たっぷりたっぷり美術館を満喫できる。

 

 

 

 

 

 

まさかね。こんなことが起きるなんて。ホントに1ミリも予想しなかった。私は元、ツアコン。つまり旅のプロ。どうしてそこに思いが及ばなかったのか、今考えても、どうしようもなく腹立たしくて涙が出てくるほどだけど、こういうことってあるんだ。

 

なにしろ、出発まで時間がなかったもんね。行きの飛行機の中で読もうと、ガイドブック「地球の歩き方」を買って乗ったけど、観たい映画がたくさんあって、ずっと映画観てたしね(泣)

 

 

どこが入口だか分からなくて、ぐるっと建物を一周してからそういえばリュックに入っているガイドブックを広げてみた。アルテ・ピナコテーク月曜休館。

 

休館・・・・・。

 

他の美術館も月曜休館が多いが、かろうじてノイエ・ピナコテークは火曜休館となっていた。今日は開いてる、良かった。ゴッホ、ゴーギャン、モネ19世紀の名作が観れる。

 

 

 

 

でも、ノイエ・ピナコテークも開いていなかったのです。

 

HPで調べたところ、

【誠に勝手ながら、ノイエ・ピナコテーク絵画ギャラリーの一般公開展示は、大規模な改修工事とその準備のため、2025年終了予定まで閉鎖しております。それにより19世紀アートの名品セレクションは、東側に隣接するアルテ・ピナコテークとシャック・コレクションでご覧いただけます。】 と。

 

ひどい。勝手すぎる。無理無理。絶対諦められない。

 

その場にただぼーぜんと立ち尽くすこと30分くらいだったかなぁ。

 

いつも入念に下調べするのに、ほんとに何故か、当日その場に行くまで、休館なんてこと全く考えもしなかったんだよね。こういうの加齢のせいなのかなぁ。

 

やっとやっと諦めてその場を後にして、ショッピングをしたよ。ダルマイヤーのお店で珈琲豆をその場で挽いてもらって買ったり、スタンスミスの限定のハートマークのを買ったり、イヴロシェのハンドクリームやチョコ。

 

 

 

 

 

 

でもね、やっぱり美術館に行けなかったのは相当ショックだったんだろうな。だって、お昼ご飯食べるの忘れたし。

 

たまたまお互いWi-Fiスポットにいた時にメールで連絡が取れて、1人時間を計画通りちゃんと満喫した息子と15時頃合流。一緒にお土産物なんかをショッピングし、ホフブロイハウスへ。

 

 

 

 

 

 

3500人が入るこのビアホール。めちゃめちゃ楽しい雰囲気。バンドが生演奏している周りではビールジョッキを持ったまま踊ってる人もいる。

 

大きなテーブルの空いている席に勝手に座るシステムで、どのテーブルも全然知らない人たちと相席。ふらふらしていると、ここどうぞと手招きしてくれる。

 

店員に「ビア?」と聞かれたので、こくりと頷く。スモールプリーズ。相変わらず小学生英語(笑)普通が1Lジョッキ。スモールでも日本の生大より大きい。

 

息子は18歳。でもビールを2つ頼んだ。日本を出国する前に調べた。16歳から飲酒OKのドイツで、未成年の日本人の飲酒出来るのかどうか。

 

郷に入っては郷に従えで、海外旅行中はその国の法律が適用される。未成年飲酒禁止法は国外では適用なし。なので、18歳で飲酒OKのドイツ国内での飲酒はOK。倫理的にどうかはともかく法律的にはセーフなのだ。

 

なので、息子と飲む・・・ということが、通常より2年早く叶った♪

 

初めての飲酒にしちゃ、ジョッキ1杯を難なく飲み干した息子。こりゃ酒飲みになりそうだ。で、ずーっと笑い続けるという酔っぱらい方(笑)

 

ドイツ語で話しかけてくるおじさんにずっと日本語で応対し、隣に座ったおじさんや店員たちとひたすら笑い続けためちゃめちゃ楽しいミュンヘン最後の夜になりました。