重要民族無形文化財、表島の祖納,干立の節祭(西シチ)
2日目の“世乞い”神事を垣間見てきた。


古来から沖縄の人たちは、

外界/海の向こうから幸運がもたらされる,

という思想をもっていて、ゆえに武器など持つ文化はなく、
外から来た人たちを丁重に迎える、

そういう文化風潮だということを以前本で読んでいた。



ニライカナイは神界であり、海の向こうの彼方でもある。
海からやってくる神様を迎えにあがる舞のヤフヌティ、
満潮に合わせて神歌を唄いながら始まるフニクイ(船漕ぎ)

競争、2km強の最長ハーリーだそう。
八重山独特の来訪神ミルク様
(豊穣,平和をもたらす神, 弥勒が語源とか)、
全身黒装束2名の女性, フダチミ(祖納のみ)は謎めいていて
惹かれる。もしかして"ユタ”と呼ばれる霊能者?
もう一人の神,オホホ(干立のみ) 、

いくらお金があっても幸せにはなれないよという象徴か、

タイプは違うけど映画/千と千尋の神隠しに出てくる“かおなし“を思い起させた

他にも獅子舞、アンガーの女性たち、

シーシャボー(棒術)等披露する青年たち多くの登場があったが、
実は、私が最初から最後まで気になって仕方がなかった存在は、

“神司(チカサ)”と呼ばれる女性たち。。
御嶽(ウタキ/ウガン)を守り, 神行事を行い、

いわば集落の守護神的でもある、つまり“ノロ”だ。

写真にも写っているが華やかな奉納舞をずっと

奥の座でしっかり見守っている凛とした女性が誰なのか、

目がそらせないほど惹きつけられていて隣の人に聞いたら
“司”だ、と教えられたのでした。


西表島の祖納,干立の節祭(シチ)

1日目年ぬ夜(大晦日)、2日目世乞い(新年)、3日目水恩感謝の大平井戸儀式で行われる。



海の向こうは ニライカナイ(神界)



フニクイ(船漕ぎ)ー向こうの島を一周する




アンガーの女性たちが浜辺で手招きをする(幸運を呼ぶ)


ミルク様(49歳の男性が選ばれる)




奥の座でしっかり見守っている凛とした女性“司”



全身黒装束2名の女性, フダチミ(祖納のみ)



同じはずなのにどうして西表島の朝陽は強烈なんだろう


ユツンでのトレッキングにて


動物みたい ちょっとETっぽい


のこぎりガザミー挟みだけで私のこぶしより大きい