一見首尾一貫しない

渋沢栄一の人生には

実は確かな行動原理があった。

 

「論語と算盤」の思想を読み解き、

柔軟でしなやかな行動原理を生み出す

「高い志」の大切さを学ぶ。

 

 

 

 

100分de名著 

渋沢栄一

“論語と算盤”

第1回 高い志が行動原理を培う

 

 

【放送時間】
2021年4月5日(月) Eテレ

午後10時25分~10時50分
【再放送】
2021年4月7日(水) Eテレ

午前5時30分~5時55分
2021年4月7日(水) Eテレ

午後0時00分~0時25分
※放送時間は変更される場合があります

 

 

 


番組内容
倒幕に向かったと思えば

一橋慶喜の元で仕える。

大蔵省に入ったかと思えば

突然辞めて民間経済人として活動。

一見首尾一貫しない渋沢栄一には

実は確かな行動原理があった。

 

「倒幕」や「攘夷」は渋沢にとって目的ではなく

「強くて繁栄した日本を作る」という

高い志のための手段にすぎなかった。

新たな方針が

有効だと気づけば

柔軟にそちらに切り替えることができたのだ。

 

柔軟でしなやかな

行動原理を生み出す

「高い志」の大切さを学ぶ。


【講師】中国古典研究家…守屋淳

 

司会】伊集院光,安部みちこ

 

【朗読】小野武彦,【語り】内藤裕子

 

【声】羽室満,畠山航輔

 


2021年の大河ドラマの主人公であり、

新一万円札の顔にもなる渋沢栄一(1840-1931)。

約500社もの企業を立ち上げ、

500以上の社会事業にも携わり、

「日本資本主義の父」

「実業界の父」と称された人物です。

 

日本の制度や経済システムの

基礎を築いたともいわれている。

 

彼の思想や信念の根幹を記したとされるのが

「論語と算盤」。

今なお数多くの経営者や起業家に読み継がれ

絶大な影響力を誇っています。

 

そこで、この「論語と算盤」を現代の

視点から読み解くことで、

理想のリーダーや組織・制度のあり方、

困難な人生を生き抜く方法など

学んでいきます。

「論語と算盤」が卓越したビジネス論、

組織論といわれるのはなぜでしょうか? 

 

それは、

今から100年以上も前に、

「資本主義」や「実業」が

内包していた問題点を見抜き、

それを解決するための考え方や

しくみをどう組み込めばよいか

指し示しているからだといわれています。

 

「資本主義」や「実業」は、

自分だけの利益を増やしたいという

欲望をエンジンとして進んでいく面があります。

 

しかし、そのエンジンはしばしば暴走し、

さまざまな問題を引き起こしていきます。

 

だからこそ渋沢は、

この本によって,「資本主義」や「実業」に、

暴走の歯止めをかけるためのしくみが

必要であることを示そうとしたのです。

中国古典研究者・守屋淳さんは、

「論語と算盤」が現代でもビジネスや組織運営、

生き方などにおける

最良の「教科書」になると指摘します。

 

この本を読めば、

社会や組織のしくみはどうあるべきか、

理想のリーダーになるためには何をなすべきか、

困難に直面したときどうふる舞えばよいのか

学ぶことができるというのです。

 

資本主義が暴走し、

さまざまな問題が噴出している今こそ、

渋沢がこの名著で描いた

ヴィジョンを学ぶべきだと

守屋さんは考えています。

番組では、

守屋淳さんを指南役に招き

「論語と算盤」をわかりやすく解説。

 

様々な言葉を現代につなげて

読み解きながら、

そこに込められた

【ビジネス論】

【組織論】

【経済論】

【生き方論】など

深く学んでいきます。

 

 

第1回 高い志が行動原理を培う
第2回 「信用」で経済を回せ
第3回 「合本主義」というヴィジョン
第4回 対極にあるものを両立させる



【放送時間】  Eテレ
(月)午後10時25分~10時50分
【再放送】Eテレ
(水)午前5時30分~5時55分
(水)午後0時00分~0時25分
※放送時間は変更される場合があります

 

 

グリーンハーツ  番組ホームページ グリーンハーツ

https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/108_shibusawa/index.html